こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本の日。本日は試験対策についてです。
今年の目標が英検１級合格の方へ
先週末と今週末は英検の一次試験ですね。既に受験された皆さま、お疲れ様でした！ 今週末の方、引き続き頑張ってください！
一次試験の合否が出るまでまだ日にちはありますが、そろそろ二次試験の準備を本格的に始めたい時期ですね。インスタのフォロワーさんで、今年の目標が英検１級の合格という方もいらしたので、本日は自分が受験したときの面接対策と、必携と言われる参考書『英検1級 面接大特訓』の使い方をまとめてみたいと思います。
ある翻訳者による「英検１級面接必勝法」
英検二次対策 やることの流れ
本番までにやりたいことは大きく４つです。
１．Wordで全体テンプレートを作る
２．どのお題が来てもテンプレートにはめやすい「オピニオンピース」を作る
３．お題を設定して、テンプレートへ「オピニオンピース」をあてはめてスピーチの練習
４．オンライン英会話の無料体験で練習
（５．本番！）
１．Wordで全体テンプレートを作る
奇跡的に残っていました！ このように、骨格部分だけを抜き出したテンプレートです。
発音が心配な単語には発音記号も併記するのと、印刷してメモ書きしやすいように空白行を多めに入れるのもおススメです。
＜全体テンプレートの例＞
２．どのお題が来てもテンプレートにはめやすい「オピニオンピース」を作る
さて、２の「オピニオンピース」。こちら、私も当時どなたかのブログにあった考え方を参考に準備したのですが、そのサイトが消えている？？ なんとか思い出しながら、かつ私の場合の準備の仕方をお伝えしますね。
お題に対してのスピーチをシッカリ作っても、本番で全く同じお題が来ることはあまりない。なのでスピーチ全体を準備するというよりは、全体テンプレートの１st argumentと2nd argumentに入りやすそうな「オピニオンピース」を準備し、その都度お題にあったオピニオンピースを手札から選んで論理のパズルを組み立て、スピーチするというアプローチです。
『英検1級 面接大特訓』でも見出しになっているような大きな観点を５つ選び、それぞれ４つ、合計20個のオピニオンピースができれば安心です。私の場合は「教育」「メディア」「科学技術」「文化」「ビジネス・社会」の５つを選んで、下記20個のオピニオンピースを準備しました。オピニオンピース１つにつき、6～8センテンス、120～130wordsくらいのボリューム感です。
＜オピニオンピースの例＞
①教育「日本の社会教育」
②教育「日本の副教科教育」
③教育「言語学習の大切さ」
④教育「教師の負担」
⑤メディア「SNSのメリット」※
⑥メディア「オールドメディアのメリット」※
⑦メディア「メディアの倫理向上」
⑧メディア「広告」
⑨科学技術「インターネットのメリット」※
⑩科学技術「ネット犯罪」
⑪科学技術「技術発展は止められない」
⑫科学技術「技術発展は雇用を生む」
⑬文化「文化の重要性」
⑭文化「多様性のメリット」
⑮文化「宗教」
⑯文化「SDGs」
⑰ビジネス・社会「少子高齢化」
⑱ビジネス・社会「働き方の多様性」
⑲ビジネス・社会「雇用の重要性」
⑳ビジネス・社会「死刑制度」
※デメリットでもいいです。ピースなので当時は片方だけ準備しました。
オピニオンピースもWordにタイプし、スペルチェックも行い原稿を準備します。こちらも、発音が心配な単語には発音記号も併記するのと、印刷してメモ書きしやすいように空白行を多めに入れたい。そして、まずはオピニオンピース単体で原稿なしにスピーチできるように練習します。
３．お題を設定して、テンプレートへ「オピニオンピース」をあてはめてスピーチの練習
「あてはめ」とは、オピニオンピースを２つ使ってYesかNoを言えないか考えること。例えば、私も受験当時お世話になった予想問題を大量に載せている「weknow」さん。執筆時点で一番目にあったお題にチャレンジします。
Does the popularity of fast fashion cause more harm than good to society?
これに対し、Yesの立場なら、例えば、⑬「文化の重要性」と⑯「SDGs」を使って、「伝統的な文化が薄まってしまう、環境にもよくない」というストーリー、Noの立場なら、⑪「技術発展は止められない」⑫「技術発展は雇用を生む」を使って、「廃棄問題はクリアできる、むしろファストファッションは雇用を生む」というストーリーにする、など自分の手持ちのネタで勝負するのです。
下記の順序で、あてはめに慣れていってください。
①まずは時間を無視して、論理のあてはめに慣れる
②慣れてきたらタイマーを設定して制限時間内にスピーチをまとめる練習をする
③お題を選ぶところから練習する
（「weknow」さんは、本番のように複数お題が併記されていて、かつタイマーもあるのが個人的にお気に入りでした）
④録音して、自分のスピーチのクセを知り矯正する
（「ア～」の多用や、自信がなくなると音量が小さくなる/スピードが速くなる等、録音から気づけることはたくさんです。スマホの無料アプリでOK！）
限られた時間内のスピーチなのでツッコミどころがあるのは当たり前。そこは上手くQAでまとめたいところです。オススメなのが「自分のスピーチの前提を改めて伝えること」。例えば、「その質問（ご指摘）は、developed countryにとっては確かにそうです。でも今回の自分のスピーチはdeveloping countryにfocusしたスピーチだったので、先ほどの２つの理由から、やはりYesになります」など、お互いの前提条件を整理した上で、再度自分の主張を落ち着いて笑顔で（←大事！）伝えられればバッチリです！
４．オンライン英会話の無料体験で練習
３まで出来ていれば大丈夫なのですが、やっぱり「場慣れ」はしておきたい。学生さんで学校が練習してくれる場合はぜひ活用しましょう（知っている先生だと、ちょっと恥ずかしいよね。分かる。でもファイト！）。
大人の方には、ガッツリ英検対策をしているオンライン英会話学校の無料レッスンがオススメです。私のときは「バリューイングリッシュ」さんにお願いしました。先生によるのかもですが、自分のスピーチを書き起こしてくれて、後からフィードバックも貰えてとても参考になりました。マルチキャリア達成後にはコース受講を検討してみようかな。
参考書は暗記せず、つまみ食い
このやり方において『英検1級 面接大特訓』はとても役に立ちました。さすが多くの方がオススメしているだけあるのですが、気を付けたいのは「暗記はしない」ということ！ 一冊ザザッと通読はしたいのですが、その後は「オピニオンピースのネタ」や使える表現をつまみ食いで探す、辞書的な使い方の方が効果的です。
自分の身体に入りきっていない表現を暗記するのでなく、自分でオピニオンピースを作るときは、自分が話しやすい単語や表現で準備してください。
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最後に、こんな記事を書いておきながら私も当日は緊張してしまって、最後にカバンを回収するのを忘れて退室しかけ、面接官さんたちに大笑いで見送られました……。こんな私でも合格したので大丈夫です！ 体調管理に気を付けて、当日は元気に楽しくスピーチしてきてくださいね。応援しています！！
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本書が気になった方は、こちらから購入できます。
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