こんばんは。日曜日もブログ投稿の日。
本日は、翻訳に関する本です。
3か月に一度の、通訳・翻訳の業界誌チェック
再開2冊目は、通訳・翻訳業界の季刊誌『通訳翻訳ジャーナル』の最新号『通訳翻訳ジャーナル 2026 SUMMER』です。
このブログを始めて以来、『通訳翻訳ジャーナル』は毎号レビューしています。前回の2026年春号レビューはこちらから。

Kindle Unlimitedの読み放題で読めるのも、うれしいポイントです。後輩や学習者さんから「業界研究をしたい」と相談されたときには、まず最初におすすめしている一冊でもあります。

2026年夏号は、【特集1|通訳・翻訳の現場から】【特集2|世界で売れる日本文学】【特集3|産業翻訳の世界へようこそ】の特集3本立てです。
今回は「本をもっと読まなくては。いや、読みたい!」という刺激をたくさんいただいた号でした。
日本文学を、もっと読まなくては
夏号で個人的に最も印象に残ったのは、【特集2|世界で売れる日本文学】でした。
大好きで以前このブログでも紹介した黒柳徹子さんの『続 窓ぎわのトットちゃん』や、読売新聞で毎日追いかけていた川上未映子さんの『黄色い家』。それらの英訳を手がけた翻訳者さんたちへのインタビューなど、とても興味深く読みました。
小説・エッセイ・漫画-300x150.png)
『BUTTER』や『コンビニ人間』が海外で人気だという話は耳にしていましたが、この特集を読んで改めて日本文学への注目度の高さを実感しました。
そして、紹介されているなかには私がまだ読んでいない作品も。翻訳者としても気になりますが、その前に一人の読書好きとして、「海外で愛される作品をもっと読まなくては。いや、読みたい!」と読書熱を高めてもらいました。『続 窓ぎわのトットちゃん』の英訳も読みたい!
インタビュー内で紹介されていた、柴田元幸さん編集の文芸誌『MONKEY』も気になりました。
日本語版サイトも英語版サイトも面白そうで、ついあちこち読みふけってしまいます。
海外で日本文学がどのように紹介されているのか知るためにも、少しずつ読んでいきたいと思います。
(MONKEY 日本語版サイト)

(MONKEY 英語版サイト)

翻訳書も、もっと読まなくては
『通訳翻訳ジャーナル』の冒頭では、業界ニュースが「TOPICS」として紹介されています。
夏号で目を引いたのは、「本屋大賞 日本翻訳大賞など25年度の受賞作発表」の受賞作発表の記事でした。
「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本」を掲げる「本屋大賞」には「翻訳小説部門」があり、前々年12月から前年11月末までの1年間に日本で刊行された翻訳小説の中から3作品が選ばれます。
4月に選ばれた今年の1位は、『空、はてしない青』。2位は『ハウスメイド』、3位は『ジェイムズ』。

「日本翻訳大賞」は、日本翻訳大賞実行委員会が主催する賞で、前々年12月から前年12月末までの約1年間に刊行された翻訳書のうち、優れた翻訳作品に贈られます。
4月に選ばれた今年の大賞は、『チョルノービリ・マニュアル 原発事故を生きる』と『聊斎本紀』(りょうさいほんぎ)。
私はもともと、文学賞の受賞作や大ヒット作を話題になってすぐ読むことに、なぜか少し抵抗がありました。
本屋さんや図書館、電子書籍サイトで偶然出会った本を手に取る“ジャケ買い”や、一度気になった作家さんやテーマを深掘りする読書が中心だったのです。
ですが、技術翻訳だけでなくエンタメ翻訳にも興味を広げるなかで、「その時、世に出たもの」や「その時、多くの人に読まれているもの」を味わうことの大切さに、ようやく気付き始めました。
これからは受賞作品にもアンテナを張りながら、このブログでもたくさん紹介していきたいと思います!
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