こんばんは。
土曜日は、趣味に関する本や雑学収集本です。
百人一首、お好きですか?
子どもの頃、学校の百人一首大会を結構楽しみにしていました。その名残もあって、百人一首の本は年に一冊位のペースで読んでいます。
本日は『小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典』を紹介します。Kindle unlimitedの読み放題タイトルです。
子どもも大人も、楽しく読めて、詠める
タイトルに小学生とあるので「なんだ、子ども向けか」となりがちですが、大人もかなり楽しめます。
一首ごとに2ページが割かれ、歌とその意味、マンガ、解説、さらには競技かるた対策にもなる「決まり字」やゴロ合わせも紹介されています。
ちょっと笑っちゃったゴロ合わせ(↓)
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
ながながし夜を ひとりかも寝む(柿本人麿)
↓
「あしながな」おじさん
他にも、平安時代の暮らしや恋愛についてのコラムや、歌枕のマップも楽しい。「百人一首かるたの遊び方」だけでなく「百人一首かるたで勝つ方法」と、「かるたガチ勢」への指南書ページもあります。昔の私のように、学校で百人一首大会があるお子さんがいらっしゃる方は、ご家族で楽しく予習・練習できる一冊です。
心理テストにも?
その名の通り歌人も100人とバラバラで、ジャンルも複数。読んでいると、そのとき心の多くを占めているものが何かが分かるのも百人一首の本が好きな理由です。
風景に感激した直後だと景色や季節を詠んだ歌、恋愛モードのときは恋の歌。ギャフンと言わせたい相手がいたときは小式部内侍の歌に小気味いい気分を味わったり、ガッツリ推し活モードのときは僧正遍照の歌に「分かる、分かるよ!」と共感してみたり。自分を定点観測するひとつの指標としてもいいですね。
(ちなみに、本日再読したときは小野小町でした。厚かましいが過ぎますが、今年は翻訳学校も言い訳に自分へのケアが疎かになっていたのを気にしているのかも。この冬休みはスキンケアや運動を頑張ります!)
「元祖 会ったことのない相手との言葉のやり取り」から学ぶ
翻訳者は、顔を知らない相手との取引が多い仕事。百人一首は、会ったことのない相手が詠んだ和歌で恋焦がれたりと、書き言葉で判断し合うことが多かった時代の言葉。改めて味わうことで、今につながる気づきも得られるかもしれません。
このお正月、改めて百人一首に触れてみるのはいかがですか?
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