こんばんは。
土曜日は、趣味に関する本や雑学収集本です。
お笑い芸人の分別レクチャー
本日は『ゴミ清掃員の日常~ゴミ分別セレクション』を紹介します。お笑い芸人でありゴミ清掃員のマシンガンズ滝沢さんによる、夫婦共作のコミックエッセイです。
コロナで在宅勤務やステイホームになってからお笑いを結構見るようになり、2023年の『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』でも、芸歴を重ねてからのセカンドチャンスを目指す中堅世代の芸人さん達に元気をもらいました。そこで準優勝したマシンガンズ滝沢さんに、こういった二足の草鞋生活もあるんだと興味が出て買った一冊です。
可愛らしいイラストと、お説教臭くなく真摯な語りで、正しい分別の考え方や日本のゴミ問題が分かる内容でした。
分別を理解して「美人ゴミ」を目指そう
可燃ゴミ、不燃ゴミ、ビン、カン、プラ、ペットボトル等。ゴミの種類はたくさん。本書を読んでいると、分別のルールを分かっていないままにゴミを捨てていたなと気づきます。
ただ面倒だとあれもこれも一緒に捨てる人はもちろん、綺麗に洗ってまとめているものの肝心の分別を間違えているなど、真面目な人にも分別のルールは浸透していないようです。
本書を読み、そもそも焼却技術の進歩や、地域ごとの焼却施設の焼却能力の差によって、時代や地域によるルールの差が出ていることが分かりづらさや勘違いを生む原因になるだろうこと、「『資源ゴミ』ではなく『資源』!」ということが分かります。
何かゴミを減らせないか? と考えながら 仕事をする時がある
その日は古紙回収だった
「いやー 資源ゴミも多いねー」
「資源ゴミって滝沢さん! 前から言おうと思ってたんだけどさ……
古紙は資源ゴミじゃないですよー ゴミは可燃か不燃だけ
資源ゴミって言ってるとベテランさんに怒られますよ」
(中略)
「いや…今まで気づかなかった
紙を分別して可燃ゴミじゃなく古紙の日に出せばまた紙に生まれ変わるじゃん!」
家に帰ってさっそく試してみた
「お前……誰だ? なんだその姿は!?」
劇的に可燃ゴミが減った
あるコマの、分別や袋への入れ方(パンパンに詰めるのはNG!)がキレイな、可愛らしい顔の絵が描かれているゴミ袋が「私 美人ゴミでしょ♡」と言っているイラストがお気に入りです。
自分の地域の分別ガイドブックを改めてダウンロードして、今は美人ゴミを意識してゴミ出ししています。
ゴミが捨てられない時代が来る?
ゴミは小さくして最終処分場に埋め立てられるものの、最終処分場の寿命は短くなっている。そういえば、学生時代の授業やニュースで聞いたことがあるような気がするものの、すっかり無頓着だったことに本書で改めて気づかされました。
最終処分場の寿命が終わった地域は、他の地域の処分場にゴミを引き取ってもらいます。ただ、それは引き取り先の寿命も短くする行為。日本全体で見たときの最終処分場の「残余年数(ざんよねんすう)」問題は深刻です。
本書に書かれている滝沢さんが調べた平成28年度末現在の状況は「20.5年」。さらに私の方でも調べてみると、令和4年度末現在では「23.4年」。ちょっと伸びていることにほっとしつつも、下記の滝沢さんの言葉がもっと届けばいいな。期待をしつつ、自分も引き続き「スリムな美人ゴミ」を意識していこうと決意表明しつつ引用して、本日はここまで。
選挙に行ってない人が全員選挙に行けば 政局が変わると言われているのと同じで
ゴミ問題もひとりひとりが意識すれば変わると思う
一人でも多くの人にゴミの今を知ってもらってゴミを減らしていきたいな
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