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【読書記録140】『通訳翻訳ジャーナル 2025 AUTUMN』

こんばんは。
金曜日は、翻訳に関する本です。

最新号レビュー

通訳・翻訳業界の季刊誌『通訳翻訳ジャーナル』。業界の動向や、自分とは異なる分野の仕事内容に触れる機会として、毎号楽しみに読んでいます。

前回の2025年夏号レビューはこちらから。

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ブログを始める前は「気づいたら次の号が出ていた」ということもよくありました。でも今は、記事を書くことをきっかけに、業界情報をタイムリーにキャッチできています。

ありがたいなと思いつつ、本日は先週発売された2025年秋号『通訳翻訳ジャーナル 2025 AUTUMN』をレビューします。

(大特集)「通訳者・翻訳者の収入と料金のリアル」

2025年秋号のメイン特集は、通訳者・翻訳者の収入面のお話。産業翻訳・通訳・映像翻訳・出版翻訳の4分野で、収入面に特化したインタビューやアンケート調査の結果が紹介されています。

通訳・翻訳の仕事はワークスタイルが多様な分、収入の幅も人によって大きく異なります。そのためアンケート結果を読むときも、回答数が少ない中での平均や最多値にとらわれすぎるのは注意が必要だなと感じました。

回答数という点では、日本翻訳連盟(JTF)の翻訳通訳業界調査のほうが多く、年収や単価の動向を知るにはあわせて読むのがおすすめです。調査時にアンケートに協力すると、無料でレポートを読むこともできます。
翻訳通訳業界調査のページへ

また、「会社の中の人」でもあるからか、記事中の「これで収入が増えた!」という声には「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないな……」「正直、人によるよな……」と感じる部分もありました。実際、この秋号でも取引先を「多く持つ派」と「少数にとどめる派」の両方の意見が紹介されています。

ただ、他の方の取り組みを知ること自体には大きな意味がありますよね! 私自身も「全部真似する必要はないけれど、自分に合う部分があれば取り入れてみよう」というスタンスで、興味深く読ませていただきました。

(サブ特集)「通訳ガイドの現状と働き方」

サブ特集は「インバウンドの波に乗る 通訳ガイドの現状と働き方」。一見すると翻訳と近い仕事のように見えても、実際は全く異なる側面も多く、初めて知ることが沢山で新鮮に読み進められました。

思わず笑ってしまったあとに「なるほど!」と思ったのが「ちょっとしたジョークで心をつかむ」というお話。

団体ツアーでは、浅草寺や清水寺の観光後にショッピングの自由時間を取ることが多く、仲見世通りや参道で多くのお客様が土産を購入します。手ぶらでバスに戻る人はほとんどいません。そんなときにマイクで一言:

“Thank you very much for your contribution to the Japanese economic growth.”
(日本経済の発展に貢献してくださり、ありがとうございます。)

皆さんお互いのショッピングバッグを見ながら笑いが起きて盛り上がります。これだけでも効果的ですが、“Did you enjoy shopping?”と聞いてからのほうが、さらに反応がよくなります。

さらに、自主運営のWebサイトから集客している通訳ガイドさんのインタビューも掲載されており、このブログを続けていく上でのヒントやモチベーションにもなりました。

年4回の業界研究の機会。今回もとても学びの多い号でした!

***

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投稿時点では、AmazonではKindle Unlimitedの読み放題タイトルです。

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この記事を書いた人

企業にて、産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスにて、映像翻訳と読書ブログ運営。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

(このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。)

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