こんばんは。
土曜日は、趣味に関する本や雑学収集本です。
「大学翻訳センター」との出会い
高校時代、図書館で見つけたDHC完全字幕シリーズ。英語だけでなく、訳しきった日本語だけでもない対訳形式で、翻訳というものを意識しはじめたキッカケのひとつでもありました。DHCに対して、化粧品や健康食品のイメージから入らなかったのは少数派かもしれませんね。
本日は、クリスマスまであと10日ということで、季節的にもピッタリな『ラブ・アクチュアリー(DHC完全字幕シリーズ)』も含めた、DHC完全字幕シリーズの紹介です。
19作品が、対訳で読める!
DHC完全字幕シリーズは、下記で構成されています。
<DHC完全字幕シリーズの構成>
・セリフだけでなくト書き部分も含めた「シナリオ原文」
・単語・熟語の意味と、スラングや文化背景を解説した「チェックポイント」
・シナリオ原文を全文日本語訳した「対訳」
・「字幕」(※劇場字幕とは別に制作)
他に、映画パンフレットのような人物相関図やコラムもあります。
単語や背景解説もあるので、辞書なしに読み進められるのが嬉しい。残念ながら絶版になってしまったものの、中古では結構出回っています。好きな作品がある方は入手してみてはいかがでしょうか。19の作品にて制作されています。
<DHC完全字幕シリーズの作品一覧>
『ラブ・アクチュアリー』
『恋は邪魔者』
『めぐりあう時間たち』
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
『セレンディピティ』
『海辺の家』
『ビューティフル・マインド』
『ニューヨークの恋人』
『パニック・ルーム』
『アメリカン・スウィートハート』
『耳に残るは君の歌声』
『スコア』
『海の上のピアニスト』
『チアーズ!』
『ザ・メキシカン』
『ショコラ』
『スターリングラード』
『ハート・オブ・ウーマン』
『僕たちのアナ・バナナ』
「劇場字幕とは違う」からこその学び
構成の部分でも触れましたが、本シリーズは実際に映画館で使用された字幕とは別に制作されたもの。冒頭で、字幕監修の方はこう仰っています。
また、本シリーズにおける字幕は、映画で使用された字幕とは異なりますが、本シリーズならではの、シナリオ原文に最も近いニュアンスの字幕翻訳を目指している点も付け加えておきましょう。
なるほど、まだまだ勉強中の身ですが、字幕翻訳をかじってから改めて読むと「制約が少ない字幕だな」と感じる用語や表現も結構見つかりました。それでも「じゃあ、ダメじゃないか!」とはならず、「おそらく、この表現はクライアントNGだな。じゃあ、どう言い換えようかな」と脳内リライトすることで表現の幅を広げられるのではと期待をしているところです。
また、分野が異なる翻訳者や英語学習者にとっては、禁止用語などの色んな制約に縛られずに字幕形式へのアプローチに触れられるのでかえっていいのかも?
『ラブ・アクチュアリー』は20周年記念で上映中!
最後に、『ラブ・アクチュアリー』は、日本公開20周年を記念で4Kデジタルリマスター版が公開中です。クリスマス直前に、19人のドラマを改めて見てみませんか?
実は、私も明日(明日!)、学生時代からの友人と「なんどめだ ラブ・アクチュアリー」してくる予定です。同じコミュニティにいた者同士で映画を見た後は、「~は~先輩、~は~君」などキャスティング会議しながら食事をするのも楽しみのひとつ。本書も持参して字幕を見比べてきたいと思います♪
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