こんばんは。
土曜日は、趣味に関する本や雑学収集本のシリーズでお届けします。
書き込み式で日本史への理解が深まる
翻訳関係の仕事をしているというと、「やっぱり、学生時代に一番の得意科目は英語だったの?」と聞かれることがあります。もちろん、そんな翻訳者さんも多いでしょう。ですが、私の場合、得意だったのは国語と日本史と小論文。小学生時代は書道と空手を習い、中学校では毎年開催されていた百人一首大会もやたらと張り切る、和の心がルーツの(?)翻訳者です。
もともと父が歴史好きで、子ども時代に「学習まんが 日本の歴史」の全巻が家にあったこともあり、高校入学時は地理・日本史・世界史の三択から迷わず日本史を選択。そんな私が、高校時代に愛用していた『流れがわかる日本史Bノ-ト』を紹介します。
出版社が公開しているサンプルページはこちら。
そう、書き込み式なのです。
そして、私の場合は下の回答欄を使わず、授業前の予習として空欄を埋め、授業や試験で仕入れた情報に合わせてマーカーを引いたりメモ書きを足したりしていました。板書をキレイにノートに写さなきゃというプレッシャーからも解放され、実は語りが面白い先生の話に集中していたのを覚えています。
おかげで、日本史は常に学年上位でした!残念ながら公式では品切れになっているものの、中古では購入できるので日本史を学び(直し)たい人におススメです。
歴史を知ると翻訳がもっと楽しくなる
社会人になってから「歴史を勉強しなおしたい」と思う機会は結構ありますよね。だからこそ『もういちど読む 山川日本史』なども発売されています(もちろん持っています!世界史も!)。例えば、話している相手の出身が分かったときに地元の歴史人物や出来事の話で盛り上がれるのも嬉しいものです。お酒もすすみますね♡
翻訳作業でも、「~県の~会社の~技術、元々は~時代に~が推奨したから」など、県民性や系譜を感じて1人テンションが上がったりしています。日本史に注力した分、世界史はまだまだ勉強中なのですが、英日案件でも「~年ってことは日本だと」と考えると原文に対する想像力が高まるのを感じます。
ノートコンプレックスからノート大好き人間に
ノート提出がなかったこともあり日本史では本書をノート替わりにしていた私、当時はかわいい文字やセンスの良い色使いで、皆からノートを見せてと言われる同級生を羨ましいと思うこともありました。
(書道を習っていたのもあって「老け字」だったのです。けなげに平成ポップな文字を練習した時期もありましたが挫折。若い……。)
ただ、今にしてみれば「先生の板書をキレイにノートに写す」ことに割と早い段階で執着がなくなったのは良かったし、本書が一つのキッカケだったなと思っています。
大人になってからは分かりやすい資料なしにスピーカーの語りだけを聞いて学習・行動しないといけない機会が沢山。翻訳系のセミナーでも配布資料なしのパターンが最近は増えてきたように思います。
そんな中、受け取り側にて必要な情報を整理してノートを取っていく、さらには「勉強になった」だけではなく「自分に必要な情報は何か、今後何を行動すべきか」もノートに書いて実際に行動にうつすことが大事だと気付けて、たまにちょっと褒められたりもして、いつの間にかコンプレックスは解消されていました。行動するためのツールの一つであるノート、そんな相棒と出会う文房具屋さんでは、昔よりも楽しく過ごせているのかもしれません。
いま改めて翻訳学校にも通っているのですが、約2時間半の授業でいつもWord6ページ位のノートを取っています。話のポイントだけでなく、自分の中での気づきなども一緒にタイプする作業はアドレナリンも出て、中だるみなく受講できています。
(そして、これが出来るのはデュアルモニタだからこそだったり。予算が許すなら翻訳学習中の方にもデュアルをおススメしたい!)。
「雑学は翻訳者のテンションを上げる」
これ、割とよく聞く話で、あるIT翻訳者さんは「IT系の文書にはSFオタクがクスっとなる表現が多い!」と熱弁されていました。孤独にもなりやすい作業、趣味と実益を兼ねる情報収集ができたらいいですね。
ここでもイチ翻訳者の「いつか役に立つかもしれない、立たなくてもおススメ」な趣味に関する本や雑学収集本を紹介していきます。またお立ち寄りいただければ嬉しいです♪
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