こんばんは。
火曜日は、お金や経営に関する本です。
「資産づくり」は今からでも遅くない
本日は、金川顕教さんの著書『公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略』のレビューです。
著者は、ヤンキー高校から2浪を経て大学へ進学。受験勉強を通じて早めのうちからの勉強の重要性に気づき、在学中に難関資格である公認会計士試験に合格します。監査法人での勤務を経て独立し、現在は「YouTube図書館」など複数の事業を手がける実業家です。
そんな著者による、「資産づくり」における戦略がわかりやすく語られています。メインの読者層として想定されているのは40代以降の方々なのかなといった印象を受けましたが、もちろん20〜30代の人にも刺さる内容になっています。
新NISAについてのおさらいや活用法など、資産形成についての具体的なアドバイスの序盤から、資産形成だけでなく「どう生きるか」「どう働くか」といった抽象度の高いテーマまで、ビジネスパーソンの働き方や資産の増やし方についての包括的な一冊といった印象でした。
資産づくりを支える11の「力」
タイトルにもある「11の戦略」は、本書の目次に記載された以下の11の力を、資産形成に活かしていくという考え方です。
序章 【投資力】お金は稼いで貯めて増やす
第1章 【先見力】過去から「未来」を予測しよう
第2章 【思考力】人の頭ではなく「自分の頭」で考えよう
第3章 【表現力】思考やアイディアは「アウトプット」しよう
第4章 【読書力】すべての知識の「ベース」はここから得よう
第5章 【数字力】明確に正しく「事実」を知ろう
第6章 【当事者力】何事も他人事ではなく「自分事」として考えよう
第7章 【応援力】仲間を「サポート」することで自身も成長しよう
第8章 【習慣力】日々の「積み重ね」を結果に結びつけよう
第9章 【決断力】迷う時間があったらとにかく「前」へ進もう
第10章 【チーム力】一人よりも「仲間」と一緒に上を目指そう
中でも印象に残ったのが、第2章【思考力】で紹介されていた「掛け算思考」でした。
営業と物販、SNSとグルメ、節約と投資など、何かと何かを掛け合わせる掛け算思考で、人と違った力を身に付けることが重要です。
一つのことだけで突出するのは難しくても、掛け合わせることで自分だけの強みが生まれる。「優れるな、異なれ」という言葉の引用も、背中を押してくれたように感じました。
今からでも間に合う、新NISAの必勝法
本書の序章「【投資力】お金は稼いで貯めて増やす」では、「今からでも間に合う新NISAの必勝法」が紹介されています。
年金や貯蓄のみでは将来が心もとないのはなぜかといった背景や、旧NISAも含めた制度の仕組みや目的、さらにそれらを効果的に活用するための具体的なノウハウが、コンパクトにまとめられています。
「NISAに回すお金がない」と感じている人に向けては、支出の見直しやスリム化の方法も紹介されています。実際に蓋を開けてみれば、「新NISAを一番活用しているのは、年収300万円未満の利用者」という報告もありましたね。
現時点では、Google Booksのプレビュー機能で序章全文を読むことができます。「年収が低いから」「もう年齢的に遅いから」と二の足を踏んでいる人にも、ぜひ一度読んでみてほしい内容です。
Google Booksについては、以前の投稿を。

お金の投資だけでなく、自己投資にも言える部分を引用して、本日はここまで。
40代、50代の方は、「今さら積立をしても」と思うかもしれません。確かに、20代、30代に比べると複利の恩恵は少なくなるのは事実です。
しかし、この低金利時代、銀行に預けていたとしてもお金が増えることはありません。
人生、今日が一番若い時なのですから、5年後、10年後、過去を振り返って「あの時始めればよかった」とならないように、投資の世界の扉を開いていきましょう。
(中略)
投資は「今からでは遅い」ことはありません。「今さら」といってやらないことがダメなのです。
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