こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本です。
ことばを知って、季節を知る
新卒時代から、頂き物へのお礼状など普段のビジネスメールとは違うやり取りでは季節のことばを入れるようにしていました。思い返せば背伸びしまくりで、今でもスマートさには欠けるのですが、そうして知ったことばが表す季節を実際に目にしたときに「なるほどこれが……!」と一気に世界が深まる感覚が好きで、今でも背伸び活動は続いています。
本日は、元NHKアナウンサー監修の『話したい、使いたい 心ときめくことばの12か月』を紹介します。12か月それぞれに季節を感じるしきたりやことばが数多く紹介されています。
睦月、如月、弥生…以外にもあった「月の和風の呼び名」
よくカレンダーや手帳に併記されている睦月、如月、弥生といった月の和風の呼び名。これらは「和風月名(わふうげつめい)」と呼ばれるそうです。
そして、実は各月には和風月名以外にもたくさんの名前が「異名」「異称」として存在します。本書では3つに絞って各月の異称を紹介しています。自分や家族の誕生月や、思い出に残る月の異称を知ることで、ぐっと豊かな気持ちになれました。
◆春
三月(弥生[やよい])
異称:夢美月[ゆめみづき]、桜月[さくらづき]、花見月[はなみづき]
四月(卯月[うづき])
異称:夏葉月[なつはづき]、木葉採月[このはとりづき]、余月[よげつ]
五月(皐月[さつき])
異称:早苗月[さなえづき]、五月雨月[さみだれづき]、月見ず月[つきみずつき]
◆夏
六月(水無月[みなづき])
異称:風待月[かぜまちづき]、常夏月[とこなつづき]、青水無月[あおみなづき]
七月(文月[ふづき、ふみづき])
異称:七夕月[たなばたづき]、女郎花月[おみなえしづき]、涼月[りょうげつ]
八月(葉月[はづき])
異称:木染月[こぞめづき]、雁来月[かりくづき]、桂月[かつらづき]
◆秋
九月(長月[ながつき])
異称:菊月[きくづき]、紅葉月[もみじづき]、稲刈月[いねかりづき]
十月(神無月[かんなづき])
異称:神去月[かみさりづき]、時雨月[しぐれづき]、初霜月[はつしもづき]
十一月(霜月[しもつき])
異称:雪待月[ゆきまちづき]、雪見月[ゆきみづき]、露こもち月[つゆこもりづき]
◆冬
十二月(師走[しわす])
異称:極月[ごくげつ]、春待月[はるまちづき]、弟月[おとごづき]
一月(睦月[むつき])
異称:年端月[としはづき]、初春月[はつはるつき]、太郎月[たろうづき]
二月(如月[きさらぎ])
異称:衣更月[きさらぎ]、雪消月[ゆきげづき]、梅見月[うめみづき]
私は12月生まれなのですが、「春待月」がお気に入りになりました!
デスクワーカーこそ知りたい「季節のことば」
私自身、毎日パソコンに向き合ってのデスクワーク、かつ最近はテレワークで家から出ない日も多くなり、季節の変化にうとくなっている自覚があります。ですが、それはとってももったいない。本書では、季節や自然、そこから生まれたことばは私たちを後押ししてくれるとあります。
はるか昔からずっと続いてきた自然が、そしてそこから生まれたことばの文化が私たちの心を豊かに力強く支えてくれることでしょう。
そこで、二月の「ときめくことば」として紹介されていた「三寒四温[さんかんしおん]」を引用して、本日はここまで。
三寒四温
この季節の天気は変わりやすいもの。三日寒い日が続き、そのあと四日間は暖かくなる、そんな状態を指すのが「三寒四温」です。暖かくなったと思ったら、また寒さがぶり返す。それでも人々の表情が明るいのは、三寒四温を繰り返しながらも春は確実に近づいていることを、知っているからです。
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