こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本です。
イラストと日英対訳で学ぶ、780のジェスチャー
言葉が通じなくても、手や顔の動きで何となく伝わることってありますよね。それが発話と連動していたりしていなかったりするのもまた面白い。異なる言語圏や文化圏では、日本と共通するジェスチャーもあれば、まったく違うジェスチャーがあるのも興味深いです。
本日は、『イラスト日米ジェスチャー事典』です。ジェスチャーごとにイラストと、日本での意味、米国での意味が日英併記で解説されています。動きを描写する英語表現もストックできる一冊です。
日米で意味が変わってくるジェスチャーも
日本でよく見かける仕草が、アメリカではまったく違う意味になることも。特に、性やタブーに関するジェスチャーを知らずしてやってしまうのは避けたいものです。
例えば、人差し指で鬼の角を表わす「あの人、怒ってるよ」のポーズ。

(Chat GPTに生成してもらいました。なぜか「角と尻尾はいらない」の指示は何度言っても理解してもらえなかった……。)
「第一章 感情示すジェスチャー」では「怒り・いらだちを表す」ジェスチャーとして紹介されています。
anger/impatience 怒り・いらだちを表すときーc
JPN The index fingers are placed at the side of the head to indicate the horns of the devil. This is used to indicate that another person is angry.
日本 両手の人差し指を、鬼の角に見立てて、頭の両側にもっていく。第三者が怒っていることを相手に伝えるときのしぐさ。
それが、「第七章 恋愛・性・taboo」では性的興奮を示すジェスチャーだと。
horny 性的に興奮しているとき
U.S.A. The index fingers are placed on each side of the head, representing the horns of the devil and indicating that the person or some third person is sexually horny.
米国 両手の人差し指を、悪魔の角にみたてて、頭の両横にもっていき、人が性的に興奮していることを示す。
そうなの? いまいちピンとこないのですが、何かの作品で再会できるでしょうか。
翻訳ではノンバーバル表現にも気を配りたい
正直なところ、本書のすべてのジェスチャーを記憶できたわけではないのですが、それでもジェスチャーの持つ意味の大きさを改めて理解できる一冊でした。
今後、文字や発話になった言葉だけでなく、ジェスチャーでの意味の広がりも拾っていきたいと思います。今なら生成AIの活用ポイントでもありますね。それに、自分が翻訳するだけでなく、視聴者や観客の立場になったときも、ジェスチャーを知っているとより豊かなインプットができそう。
バーバル表現からも、ノンバーバル表現からも、豊かな意味を読み取っていきたいですね!
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