こんばんは。
日曜日はビジネス書や自己啓発本の日です。
『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾
本日は、『「ここ一番」に強くなれ!』を紹介します。東大合格請負人・桜木建二がビジネスの場での思考法や突破力を伝授する『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾シリーズの第三弾です。
著者・三田紀房さんのビジネス書は、ゼロからコンテンツを生み出す漫画家でありながら、ありがちな「芸術家思考」ではなく「ビジネス思考」に徹しているところに魅力を感じて、最近よく読んでいます。
こちらのブログでも以前に『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』と『個性を捨てろ!型にはまれ!』を紹介しました。


毎日が本番! 毎日「基本の徹底」を
本書の冒頭では『ドラゴン桜』の主人公・桜木建二がビジネスパーソンに向けたセミナーをしている漫画で始まります。
本番で結果を出すのに特別なスキルも精神力もいらない
普通にやっていれば結果は勝手についてくる!
―ふざけるな!
―ちゃんと特別な秘策を教えてくれ!
じゃあ君たちは新人時代に習った仕事のイロハを完璧にできているか!―えっ?
1分も遅刻せず元気よく挨拶して納期を守り社内の報告・連絡・相談をきちんとできているか!
少しでもサボっていないか!―そ、それは…
―やってるつもりではあるけど
つもり? つもりという時点で自信がない つまりできていない証拠
仕事なんて簡単だ その簡単なことを難しく考え難しくやろうとするから失敗する
成功への近道は普通のことをシンプルにやること
ここ一番の場面こそ仕事の原理原則に立ち返ることだ
なぜならすべての逆境はやればできることの連続だからだ
(中略)
しかしいざ逆境に追い込まれるとなかなか「普通」ができない だから失敗する
そこで間から勝負強さを鍛えるとっておきの秘策をみなさんに伝授しましょう
漫画を文字だけで引用すると、やはり勢いや臨場感が少し抜けてしまう感覚があります。絵やコマ割り、吹き出しの使い方など、情報が沢山詰まっているのでしょうね(いつかそういった漫画の方本論なんかについての本も読んでみたい!)
幸い、先日紹介したGoogle Booksでこの冒頭部分が試し読みできるので、よければチェックしてみてください!

さて、冒頭では「普通のことをシンプルにやる」ために必要な、前提となる重要な考え方も提示されています。
仕事ってやつは、毎日が「本番」なのだ。
「ここぞという時」だけでなく、日常のすべてが「本番」。お金をもらって、お金をかけて行っている仕事は、学生時代のような「練習」ではないと言っています。
「会社の帰りに英会話スクールに通う」的な考えは、しょせん学生の思考なのだ。小学生の子どもが学校の帰りに塾に通うのと、なんら変わりはない。毎日「本番」にさらされているという事実を忘れ、自分が学生時代と同じような「練習期間」にいると勘違いしている。そして「いつの日か、自分の実力を開花させるんだ」と夢見ているわけだ。
手痛いですが……、核心を突いているように思います。
翻訳も、翻訳学校での授業や課題を「勉強」「教材」とのみ捉えるのではなく、「実務」「素材・原稿」と捉えられるかで得られるものが大きく変わってきます。授業料やかけた時間を追って回収すべき投資と捉えられているかも重要そうです。
「普通のこと」として、辞書を丁寧に引くだとか、仕様書を守るといった基本ができているかが問われるのも共通しているなと感じました。
自己管理の原点は「時間」
毎日を「本番」と捉え、当たり前のことを続けることで高めていける「本番力」。本書では、そんな本番力を阻むさまざまな要因に対し、力強い言葉で喝を入れてくれます。
中でも私にグサッと刺さったのは、「時間」に対する姿勢について。
時間さえまともにコントロールできない人間に、その他のこと(たとえば仕事やお金)をコントロールする能力があるはずもない。いつも行き当たりばったりで、その場しのぎの毎日を送っているに違いない。何事も妥協し、言い訳ばかりを並べ、周囲の甘い誘惑に流されているはずだ。
セルフコントロールの原点は「時間」なのである。
(中略) もし、遅刻ぐせがある人は、まず「絶対に遅刻しない」というルールをつくり、それを厳守するようにしてほしい。
時間をコントロールできるようになれば、大抵のことはできるようになる。仕事もお金も、すべて自分でコントロールできるようになる。自分の人生についても、戦略性を持って考えられるようになる。
これは性格の問題ではない。やるか、やらないかという「行動」レベルの問題だ。
私の場合、翻訳の案件や翻訳学校の課題の納期は厳守できているものの(ディレクター経験があると、納期遅れなんてありえない!)、ふと気づけばこのブログの「19時更新」はつい遅れがちに……。
まだ収入の柱にはなっていないものの、費用も時間もかけてやっている取り組み。これも「本番」だと捉え直して、今日からは予約投稿での毎日更新を守っていこうと心に決めました!
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