こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本です。
ジャンルをまたぐと読点迷子
突然ですが、みなさんはどこで読点「、」を打つと習いましたか。
私が翻訳の仕事を始めたころに出会った日本語は、技術者や法律家による、読点が少なめだったり、逆に入り過ぎていたりといったものでした。
そうした日本語を英語にする仕事は、それはそれで勉強になることはたくさんだあったものの、分野の異なる文書の英日翻訳をする現在、「読点って、どこで打つのが正解なんだっけ?」と迷うこともしばしば。改めて基本ルールを学び直したいと思っていたとことでした。
本日の一冊は、そんな「読点迷子」たちが道しるべにできそうな『点で話にならない 読点の打ち方7つのルール 30ページで文章のコツが分かるシリーズ』です。
タイトルのとおり、30ページで読点の打ち方のルールを7つにまとめて紹介した一冊。
Kindle unlimitedの読み放題タイトルです。
読点の打ち方7つのルール
まず、自覚してほしいのは、読点は自分のために打つのではなく、読み手のために打つものだということです。
そんな読者ファーストの考え方を前提に、本書では読点の打ち方のルールが7つに整理されています。
板書形式でポイントだけまとめてみました。
ルール1 そこで文が切れても良い。述語+接続助詞のあとに打つ!
例)ぼくは部屋で読書をするのが好きだが彼女はアウトドア派だ。
→ぼくは部屋で読書をするのが好きだが、彼女はアウトドア派だ。
ルール2 条件のあとに打つ!
例)毎日書くことを続けているといつのまにかすてきな文が書けるようになっていた。
→毎日書くことを続けていると、いつのまにかすてきな文が書けるようになっていた。
ルール3 長い主語の終わりに打つ!
例)日本で始めての国産テレビアニメとしてアニメ化された『アトム』の第1作は平均視聴率30%を超える人気を博しその後世界各地でも放映された。
→日本で始めての国産テレビアニメとしてアニメ化された『アトム』の第1作は、平均視聴率30%を超える人気を博し、その後、世界各地でも放映された。
ルール4 誤解を避けるために打つ!
例)私が食べたかごに入れてあったりんご
→私が食べた、かごに入れてあったりんご
ルール5 並列する際に打つ!
例)この動物園にはハムスターうさびカピバラなどの小動物と触れ合うコーナーがある。
→この動物園には、ハムスター、うさび、カピバラなどの小動物と触れ合うコーナーがある。
注)並列した最後の言葉のうしろには打たない(上の例だと、カピバラのうしろ)
注)並列する要素の抽象度や階層、品詞があっていない場合は要修正
例)私の趣味は、音楽鑑賞、旅行、ミステリーを読むことです。
→私の趣味は、音楽鑑賞、旅行、読書です。
読書ですが、愛読しているのは主にミステリーです。
ルール6 感動詞のあとに打つ!
例)すみませんこの電車はA駅に止まりますか。
→すみません、この電車はA駅に止まりますか。
ルール7 助詞を省略する際に打つ!
例)鬼は日本古来から人の心に存在する想像上の生き物だ。
→鬼、それは日本古来から人の心に存在する想像上の生き物だ。
本文ではそれぞれのルールについて丁寧な解説がされているので、「あれ、ここちょっと自信ないかも」と感じたものがあった方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
読点で迷ったら、区切るか入れ替えもアリ
7つのルールでは、読点を入れるかどうか、そして入れる場所の話だけでなく、「そもそも読点で悩む箇所は、区切ったり、要素の順番を入れ替えたりした方が読みやすいかもしれない」という視点も示されています。
特に私が「これはできていないかも」と感じたのが、「ルール2 条件のあとに打つ!」で説明されていた「条件が文中にあったら、文頭に移動させる」です。
例)私にはできないのではという不安やまた失敗するのではないかという心配も一度失敗すると大きくなります。
→一度失敗すると、私にはできないのではという不安やまた失敗するのではないかという心配も大きくなります。
短くてさらっと読める一冊ですが、いざ自分で実践しようとすると、なかなか簡単ではありません。
これからもたくさんの文章を読み、書きながら、ときどきこの7つのルールを振り返っていきたいと思います。
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