こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本です。
「この年で英語なんて」への処方箋な一冊
知識のアドバンテージを生かせば、英語を学びはじめるのに遅すぎるということはありません。むしろ、知識や経験が十分身についてからこそが、英語学習適齢期と言ってもいいくらいです。
英語を学び直そうと考えたときに、「でも、もう〇歳だし……」と年齢にコンプレックスを抱いて、前に進めない方も少なくなさそうです。
中学1年生でABCから始めた“純ジャパ”の私も、小学校から英語を学べるいまの子どもたちに、つい嫉妬してしまうことも。
本日は、そんな「この年で英語なんて」と感じている大人への処方箋のような一冊、
『定年英語 英語が話せなかったサラリーマンがなぜ定年後に同時通訳者になれたのか』。
Kindle unlimitedの読み放題タイトルです。
「平均的なサラリーマン英語学習者だった」と語る著者の田代真一郎さん。
勤めていた会社が海外メーカーの傘下に入ったことをきっかけに、50歳で英語に本格的に取り組みはじめ、定年後は通訳として活躍されています。
還暦を過ぎても、記憶力は余裕で維持できます。60歳以下の方、年齢を言い訳にするのはなしですよ!
20~50代ですでに“英語諦めモード”になっている大人たちも、こんなふうに喝をいれられると、「やってみるか」と行動を開始できるのではないでしょうか。
具体的な通訳訓練の話も含まれますが、通訳者や通訳志望者に限らず、語学を身につけたいすべての大人に手に取ってもらいたい一冊でした。
英語コミュニケーション力は、「英語力×知識」
本書では、「英語コミュニケーション力=英語力×知識」だと繰り返し伝えています。
コミュニケーション力は、決して英語力だけで決まるものではありません。それは、英語力と知識のかけ算です。
英語がいくら上手でも、中身の知識が乏しいと、なかなか相手には伝わりません。逆に、たとえ英語力が十分でなくとも、中身の知識があれば、質の高いコミュニケーションが取れるのです。
これは、新社会人のときを思い返すと、イメージしやすいかもしれません。
いくら日本語ネイティブでも、たとえば会議の発言ひとつを取ってみても、商品知識がつく前と後とでは、完成度がまったく違っていましたよね(先輩方、色々とフォローありがとうございました……)。
そして、仕事を持つ人の特筆すべきアドバンテージは、英語コミュニケーション力の重要な一翼を担う知識が、すでに高いレベルで備わっているということです。
おまけに、仕事に関係があり、知識もある分野であれば、英語力自体を伸ばすのも、実は非常に楽なのです。よく知っていることは、英語でも話しやすい。
自分の仕事のことは、本来いちばん英語で話しやすい話題なのです。
自動車会社で働いていた著者のため、会社での仕事をメインに想定した話ではありますが、必ずしも「会社の業務」に限らず、“自分の得意分野で英語力を伸ばす”アプロ―チそのものが、とても効果的なのだと理解しました。
「折り返し世代+英語」が、日本の大きな戦力
本書は、レーベル「人生100年時代BOOKS」の一冊として発売されました。
定年退職後のセカンドキャリアを考えるとき、“生活のため”という動機だけになってしまうのは、少しもったいない気もします。
「知識と経験を備えた自分だからこそ、英語を身につけることで、戦力になる」。
そんなふうに、勇気や元気をもらえる文章を引用して、本日はここまで。
私が本格的に英語に取り組んだのは50歳からです。それでも英語は身につきました。
すべての中高年サラリーマンが、仕事を通じて英語を身につけたとしたら、日本の企業も国も大きく変わるだろうと思います。なにしろ、知識と経験のある、仕事ができる英語使いがいっぱい誕生するのですから。
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