MENU

『データで読む英米人名大百科』

こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本です。

古書市、おススメです!

辞書や事典って、お高いですよね。もちろん、信頼できる情報を豊富にまとめてくださっているからなのですが、片っ端から定価で購入するのはためらってしまいます。『英米法辞典』の投稿では、「人から貰う」という裏技(?)を紹介しました。

あわせて読みたい
『英米法辞典』田中 英夫 (編集) こんばんは。月曜日は、英語や日本語に関する本のシリーズです。 専門辞書、何を持っていますか? 翻訳者にとって、辞書は「お金で買える実力」とよく言われます。辞書...

もうひとつ、おススメの手段が古書市です。欲しかった本をお安く手に入れることもできるし、新刊書店や分野に特化しがちな古書店だけでは存在を知ることもなかったお宝本に巡り会えます。「日本の古本屋」サイトで全国の古書市スケジュールも確認できるので、大掃除でスッキリした(はずの)本棚にお出迎えする子を探しに出かけてもいいですね。

本日は、『データで読む英米人名大百科』を紹介します。定価は4,200円のところ、昨年の古書市で700円でした!

名前には情報が盛りだくさん

本書は、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアにおいて行われた「名前の使われ方」に関する調査をもとにまとめられた百科事典。過去と現在におけるファーストネームの使われ方、そして英米人がファーストネームに対して喚起しがちなイメージに関するコラムも沢山です。

原書は1977年、日本語訳は1987年の発売と年月は経っているものの、約50年前のある意味では「英語圏の名付け辞典」は、英語圏の文化が好きな人にとっては楽しく読めるのではないでしょうか。

翻訳の仕事では、例えば「名前いじり」の場面などでは参考にできるかも。登場人物を都度引くのは難しいですが、じわじわと知識を広げる読み物として手に取ってみてはいかがでしょうか。

面白いなと思ったのは、生まれた時代や地域、人種が推測しやすい名前。日本でもカタカナ2文字の女性の名前だと明治から昭和あたりを想像したりしますよね。

顔写真と名前の候補を提示して「この人の名前は?」という調査結果も。奴隷に付けられていた名前なども、時に避けては通れない知識なのかもしれません。(具体例を引用したいけど、その名前の方や、その名前の方と親しい方の目に止まるのがちょっと怖い……。)

人名表記のソースとしても

大量の人名が収録されているので、索引だけでも人名表記辞典として使用できそうです。本書では、和英と英和ともに索引が用意され、全部で78ページもあります。

『アルファベットから引く外国人名よみ方字典』や『カタカナから引く外国人名綴り方字典』などが一般的ですが、最寄りの図書館にあれば本書も選択肢に入れてもいいかもしれません。

もしくは、同じように古書市で出会えるかも?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

インハウスで産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスでの映像翻訳と読書ブログ運営とのマルチキャリアを模索中です。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

コメント

コメントする

目次