こんばんは。
日曜日は、ビジネス書です。
「南場ママ」の仕事の流儀
少し前に何気なく見たインタビューですっかりファンになってしまった南場智子さん。株式会社ディー・エヌ・エーの創業者で、代表取締役会長、横浜DeNAベイスターズオーナーで、他球団のファンにも愛され「南場ママ」とも呼ばれていますね。
本書は、NHKの人気番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』をもとにした電子書籍シリーズのうちの一冊。まだベイスターズのオーナーに就任される前の発売ですが、随所にアグレッシブかつチャーミングな「南場ママ節」が垣間見えます。Kindle unlimitedの読み放題タイトルです。
スッと入ってくる金言たち
超エリートなのに、誰よりも元気でどこか柔らかい。それは発する言葉にも表れていて、頭にスッと入ってくる。自分ごとに引き寄せて考えをめぐらせることができます。
例えば、番組タイトルの「プロフェッショナルとは何か」と聞かれた時の回答。
倫理観を高く持って、淡々と成果を出す人ではないでしょうか。例えば、わが社には仕事にすごくのめり込んでいる仲間たちが多いわけですが、その情熱的な姿を指してプロフェッショナルというのは、少し違うと思うんです。それよりも、責任を全うする姿に焦点を当てた言葉が、プロフェッショナルではないか、という気がします。
翻訳者は案件に対して熱心に取り組むものの、ウッカリすると自己満足や独りよがりになってしまいやすい側面も。良い意味での「淡々と」を身に着けたいものですね。成果や責任が何なのかを突き詰めるのも重要!
そして、サブタイトルにも使われている「仕事でこそ、人は育つ」。
やはり、仕事が人を育てているんだと思います。もちろん、仕事に対する姿勢やスキルなどは先輩から学ぶことができるでしょう。けれども、人が大きく成長するのは、仕事で何か成功をして、「これでいいんだ」と自信を持ったときだと思うんです。成功体験が人を大きくするのであって、私たちができることといえば、成功できる環境を整えたり、成功したときに新しいステージを用意することを、一人ひとりに対してしていくことでしょう。
自分のこれまでを振り返って、あれがターニングポイントだったという仕事を振ってくれた人たちや、「これでいいんだ」と思わせてくれるようなフィードバックをくれた人たちに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。これからも積み上げていこう!
自営業の場合は、自分なりの成功の基準を自分で考えたり、「成功できる環境を整えたり、成功したときに新しいステージを用意する」取り組みを自分で行うという自発性が必要なんでしょうね。大変だけど、南場さんの語りに触れるにつれ、どこか楽しそうでもあるとワクワクもしてきます。
翻訳者こそビジネス書が必要?
フリーランスでもインハウスでも、翻訳という作業を仕事に選んでしまうと、ビジネスにおけるフィードバックを得る機会が他の職種に比べてグッと落ちる感触があります。まして、自営業となると「経営者としての自分と、作業者・社員としての自分」の両方を持っていないといけない。
そんな翻訳者だからか、同じ翻訳業の人の話だけでなく他業種・他職種の人のビジネス論に触れることで、励まされたり、大きなヒントを貰えたりすると思っています。
これからも日曜日は、いいなと思ったビジネス書を紹介していきます。またお越しいただけると嬉しいです♪
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