こんばんは。
本日も「先月観た映画」企画。既に8月も後半ですが、「7月に観た映画」の紹介ブログです。
2025年7月に観た映画① 『国宝』
原作に挑戦してから観ようと思い、公開から少し経った7月に映画館へ行ってきました。感想は、先日ご紹介した吉田修一さんの原作小説『国宝 上 青春篇』『国宝 下 花道篇』の紹介ブログでも触れたとおり、省略や改変にどうしてもモヤモヤが……。
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「徳ちゃんは長崎編で退場する」という情報は事前に知っていたので、その点は受け入れられました(でも、徳次って本当にいいキャラなんです! ぜひ原作で徳ちゃんの仁義と、徳ちゃんがいるからこその喜久雄を知っていただきたい! 喜久雄たちが「なんで徳ちゃんがモテるか分からない」って言っていたけど、その理由が分かる女性は少なくないはず!)。
ただやはり、女性陣の扱いについては不満が残り……。原作ネタバレOKの友人に長文LINEで愚痴ってしまったほどでした。やっぱり3時間では足りなかったのでは……。
とはいえ、大ヒットによって歌舞伎への関心が高まっているのは嬉しいこと。そして私自身も、この映画がなければ原作を手に取らなかったと思うと、感謝の気持ちも大きいです。
なので、やっぱり「みんな、原作も読んで! 聴いて!」に行きつくのでした(↓)。
今回のオススメはAmazon Audibleの「特別音声版」です! 五代目尾上菊之助さん(収録当時。現・八代目尾上菊五郎さん)による朗読は「聴く舞台」でした……!
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2025年7月に観た映画② ナショナル・シアター・ライブ『欲望という名の電車』
2014年にロンドンのヤング・ヴィック劇場で上演した舞台を収録したNTL作品のアンコール上映。小田島恒志さん(父)と小田島創志さん(息子)による公開記念トークイベント付きの回に行きました。
創志さんは『通訳者・翻訳者になる本2024』のインタビューで、「両親の楽しそうな姿を見て『ホンヤクというのは楽しい』と思った」と話されていたのが印象的な方でもあります。
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『欲望という名の電車』はまず、小田島雄志さん(恒志さんのお父様で、創志さんのおじい様)が翻訳され、その後に恒志さんが新訳を担当されています。そんな縁の深い小田島一家によるテネシー・ウィリアムズや本作への話を聞いてからの観劇は本当に贅沢でした。
日本では『欲望という名の電車』の主人公・ブランチ役は杉村春子さんが長年演じてきた役でしたが、蜷川幸雄さんが「ブランチ役を大竹しのぶさんに変えるから翻訳も新しい人でやってもらいたい」と依頼された、というエピソードに、翻訳者の個性への期待やそれに伴う責任も感じました。
テネシー・ウィリアムズは『ガラスの動物園』は読んだものの、本作の原書は未読。改めて気になっています。
こちらは雄志さん訳の新潮文庫版(↓)。
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7月も2作品だけでしたが、原作を意識しながらじっくり鑑賞でき、贅沢な時間を過ごせました!
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