こんばんは。
月曜日は、英語や日本語に関する本です。
翻訳は日本語を不自然にする?
翻訳は、常に外国語と日本語を行き来する仕事。その過程では「なんだか日本語がぎこちない……」と悩ましく思うこともあります。最初から自分で書いた日本語とは違い、どこか外国語が透けて見える直訳っぽさ。いくら日本語のネイティブであっても、翻訳作業の途中には普段よりも「自然な日本語表現とは??」とドツボにはまってしまったり。
本日は、そんなときに頼りにしている日本語コーパス「少納言」を紹介します。
国立国語研究所が提供している「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)」のデータを検索できるサイトで、大量の日本語データの中から、特定の単語やフレーズがどのように使われているかを調べることができます。
辞書では分からない「実際の使われ方」を確認できるので、翻訳の仕上がりをより自然にするための強力な味方になります。
実際の用例確認で翻訳精度をアップ!
単語の意味を辞書で調べても、どんな場面で使われるのかの情報は多くありません。「少納言」で検索すると、使われている文章がズラッと出てきます。コーパスでヒットした文脈を見たり比べたりすることで、ワードチョイスに自信が持てるようになります。
また、実際にどんな文章で使われているのかが分かるので、専門用語や業界特有の表現としても、より自然な表現を選ぶことができます。
お手軽操作で気軽に検索♪
「少納言」のいいところは、シンプルで誰でもすぐに使えるところです。登録も不要で、完全無料なのもうれしいポイント。手順は下記の通りです。
サイト末尾の[利用条件を読んで少納言を使う]をクリック。

「利用条件」のウィンドウが表示されるので、右下の[Ok]をクリックすると検索画面が表示されます。

「検索文字列」に検索したい文字列を入力して[検索]すると、すぐに結果が表示されます。
検索結果は、単語単体ではなく、実際に使われている文章ごとに表示されるので、文脈もすぐに分かります。「少納言」を開いてパッと検索するだけで、「あ、こういう使い方が一般的なんだな」と直感的に理解できるのがうれしい。
より高度な検索をしたい場合は、「中納言」というお姉さん(お兄さん?)ツールもあります。こちらは登録が必要で、少し操作が複雑になります。そんな中納言はまた後日のネタに取っておきつつ、ツール操作やサイト検索は「億劫がらずに楽しくやる」のが長続きするポイント! まずは手軽な「少納言」でガシガシとコーパス活用していきましょう!!
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「知らなかった!」や「最近ご無沙汰だったけどまた使っていこっかな」と思っていただけたら嬉しいです♪
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