こんばんは。
金曜日は、翻訳に関する本です。
2026年冬号は、エンタメ分野の通訳・翻訳
通訳・翻訳業界の季刊誌『通訳翻訳ジャーナル』。このブログを始めてから毎号レビューしています。
前回の2025年秋号レビューはこちらから。
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本日は、先月発売になった『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』をレビューします。Kindle unlimitedの読み放題タイトルです。
そんな冬号の大特集は、「エンタメ分野の通訳・翻訳」。産業分野の翻訳とどう切り替えていくか悩んでいる私にとって、ヒントがたくさん詰まった号でした。
(「アメリカ軍の基礎知識」の記事は、すぐ読み返せるように保存しておきました!)
エンタメ分野の翻訳 キーワードはシノプシス?
出版翻訳者さんのインタビューを読んでいると、エンタメ分野の翻訳と産業翻訳との大きな違いは、シノプシス(作品の要約・梗概・紹介文)の有無なのかもしれないと感じました。
前期(半年)で取り組んだ4作品のシノプシス作成が本当に大変でした。その分、シノプシスの書き方をしっかり理解できましたし、作品全体を深く読む練習ができたと思います。
これから出版翻訳の世界でデビューをめざす人、厳しい世界でキャリアを積みたいと思っている人には、リーディングの機会を活用することをおすすめします。リーディングのシノプシスを読めばその人の実力がわかりますので、編集者の目に留まれば翻訳で声がかかる可能性はあると思います。(中略)翻訳学校などでクラスメートが書いたシノプシスを読むことも勉強になると思います。
産業翻訳では、エグゼクティブサマリーやアブストラクトといった、書き手が用意した要約文を翻訳することはあっても、翻訳者が自ら要約を作成する機会は多くありません。
もちろん、全体像や概要をつかみながら細部を訳していきますが、「誰かに読んでもらう」ことを前提にしたシノプシス作成の経験が、私にはまだ足りていないと痛感しました。
資格試験「スポーツ通訳士」が誕生
2025年3月に、スポーツ分野に特化した通訳能力をはかる検定試験「スポーツ通訳士」が誕生したそうです。
試験の詳細などは、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会HPから確認できます。
https://www.spomane-inter.com
『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』では、試験を主催する一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会の会長さんと、「スポーツ通訳士」第1号の方との対談記事が紹介されていました。
紹介や人脈だけでなく、技能認定という仕組みができたことで、今後は通訳者の活躍の場がさらに広がりそうですね。
それにしても、今回『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』を読まなかったら、しばらくこの試験の存在を知らずにいたと思います。やはり分野が違うと、自分で意識的に情報を取りに行かない限り、なかなか入ってこないものですね。
2026春号(たぶん2月後半発売)では、どんな記事や情報に出会えるのでしょうか。
今から楽しみにしつつ、掲載されている皆さまから刺激をいただいて、私も頑張ります!
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