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【読書記録148】『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』

こんばんは。
金曜日は、翻訳に関する本です。

2026年冬号は、エンタメ分野の通訳・翻訳

通訳・翻訳業界の季刊誌『通訳翻訳ジャーナル』。このブログを始めてから毎号レビューしています。

前回の2025年秋号レビューはこちらから。

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本日は、先月発売になった『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』をレビューします。Kindle unlimitedの読み放題タイトルです。

そんな冬号の大特集は、「エンタメ分野の通訳・翻訳」。産業分野の翻訳とどう切り替えていくか悩んでいる私にとって、ヒントがたくさん詰まった号でした。
(「アメリカ軍の基礎知識」の記事は、すぐ読み返せるように保存しておきました!)

エンタメ分野の翻訳 キーワードはシノプシス?

出版翻訳者さんのインタビューを読んでいると、エンタメ分野の翻訳と産業翻訳との大きな違いは、シノプシス(作品の要約・梗概・紹介文)の有無なのかもしれないと感じました。

前期(半年)で取り組んだ4作品のシノプシス作成が本当に大変でした。その分、シノプシスの書き方をしっかり理解できましたし、作品全体を深く読む練習ができたと思います

これから出版翻訳の世界でデビューをめざす人、厳しい世界でキャリアを積みたいと思っている人には、リーディングの機会を活用することをおすすめします。リーディングのシノプシスを読めばその人の実力がわかりますので、編集者の目に留まれば翻訳で声がかかる可能性はあると思います。(中略)翻訳学校などでクラスメートが書いたシノプシスを読むことも勉強になると思います

産業翻訳では、エグゼクティブサマリーアブストラクトといった、書き手が用意した要約文を翻訳することはあっても、翻訳者が自ら要約を作成する機会は多くありません。

もちろん、全体像や概要をつかみながら細部を訳していきますが、「誰かに読んでもらう」ことを前提にしたシノプシス作成の経験が、私にはまだ足りていないと痛感しました。

資格試験「スポーツ通訳士」が誕生

2025年3月に、スポーツ分野に特化した通訳能力をはかる検定試験「スポーツ通訳士」が誕生したそうです。

試験の詳細などは、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会HPから確認できます。
https://www.spomane-inter.com

『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』では、試験を主催する一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会の会長さんと、「スポーツ通訳士」第1号の方との対談記事が紹介されていました。

紹介や人脈だけでなく、技能認定という仕組みができたことで、今後は通訳者の活躍の場がさらに広がりそうですね。

それにしても、今回『通訳翻訳ジャーナル 2026 WINTER』を読まなかったら、しばらくこの試験の存在を知らずにいたと思います。やはり分野が違うと、自分で意識的に情報を取りに行かない限り、なかなか入ってこないものですね

2026春号(たぶん2月後半発売)では、どんな記事や情報に出会えるのでしょうか。
今から楽しみにしつつ、掲載されている皆さまから刺激をいただいて、私も頑張ります!

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投稿時点では、AmazonではKindle Unlimitedの読み放題タイトルです。
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この記事を書いた人

企業にて、産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスにて、映像翻訳と読書ブログ運営。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

(このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。)

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