こんばんは。
火曜日は、お金や経営に関する本です。
ポータブルスキルは語れてなんぼ
電車で素敵なビジネスパーソンが経済誌を読んでいたのに影響を受け、3月以来の『週刊東洋経済』を読んでの投稿です(影響を受けやすいんだから!)。
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今回の特集は「40代、50代のための稼げるスキル大全」。私はまだ40代ではありませんが、将来その世代になったときに「一社にとどまらないポータブルスキルとは何か」のヒントや、フリーランスとして複数社と取り引きするためのヒントがいくつもありました。
具体的に紹介されていたスキルは以下の通りです。
▼デジタル クリエーティブ
プログラミング
Webデザイン
動画編集
▼デジタル ワーク
サイバーセキュリティー
AI基礎理論
▼調査・分析
データ分析
デジタルマーケティング
▼コミュニケーション
ビジネス英語
文章術
プレゼンテーション
交渉術
▼マネジメント
プロジェクトマネジメント
コーチング
ダイバーシティマネジメント
▼経営分析
財務分析&IT
リスクマネジメント
▼クリエーティブ
デザイン思考
ロジカルシンキング
ただし、これらをひっそりと身に着けておくだけでなく、説明できることが重要。
組織開発コンサルタントの勅使川原真衣(てしがわら・まい)さんの「スキルはあくまで『食材』」という話が印象的です。
スキルは食材、自分は料理人だと考えたらわかりやすい。「デジタルマーケティング」は急ごしらえだとしても、これまで培った「混乱の中で物事の優先順位を決める力」「社内政治を乗り越える力」など、中高年が持つ能力やスキルには、今の若い人にはないものも多い。そして、仕事の成果は、それらの食材をどう組み合わせて料理するかによって決まる。
(中略)
今のような成熟社会では、ゼロから何かを生み出すより、掛け合わせで面白くしていく力が求められる。その言語化が重要だ。
シングルスキルが重宝された時代は終わり、複数のスキルをどう“掛け合わせるか”、それをどう“語れるか”。「ポータブルスキルは語れてなんぼ」なんでしょうね。
こちらの記事は無料でオンラインでも読めます。https://toyokeizai.net/articles/-/861250
「機嫌のよさ」というスキル
いまの時代、AIの存在は無視できません。
AIをうまく活用する能力や、最終的にAIの出力を精査する能力はよく聞きますが、経営共創基盤の塩野誠(しおの・まこと)さんの「機嫌のよさ」は意外と見落としている人も多そう。
デスクワークをAIが担う中では、「誰々にすぐメールできる、電話できる」といった人脈がより大きな意味を持つ。人脈もある種の蓄積だが、今からでも「話しかけやすい人物」「楽しい人物」であろうと心がけてほしい。仕事における困り事の原因が数人の面倒な人物であるケースは多いが、他方で機嫌のいい人には社内外から情報が集まるし、それは仕事をスムーズに進める力になる。 「自身の蓄積をベースにAIを駆使するご機嫌なビジネスパーソン」が最終形態だとしたら、あなたは今どこに立っているだろうか。
「最終形態」という言葉に少し抵抗がある方もいるかもしれません。でも正直、たとえ専門スキルに秀でていたとしても、いつも不機嫌な人と仕事をするくらいなら、AIや自分で組んだプログラムの方がいい……と私自身も思ってしまう場面はあります。
そして以前SNSで、「AIとは一緒にビールは飲めない!」という投稿を見かけたことがありました。これも、あながち間違いではないのかも(笑)。
こちらの記事も無料でオンラインでも読めます! https://toyokeizai.net/articles/-/861300
雑誌は書評も楽しみ
雑誌を読む楽しみのひとつは、その雑誌が「いまオススメする本や映画」を知れることです。雑誌によってチョイスも書評の文面も特色があるのも面白い。「読む本リスト」「観る映画リスト」のためにも雑誌を読むときは必ずチェックします。今回もリストが更新できました!
本号では、先日紹介した『翻訳する女たち:中村妙子・深町眞理子・小尾芙佐・松岡享子』について、以前オンラインイベントでお話を伺った校正者の牟田郁子さんが書評を書かれていたのも嬉しいポイントでした。
「知らないことばでも、子どもはキャッチする」という、私にとっても印象的だった箇所への読みと語りが素敵だったので引用して、本日はここまで。
言葉を使うとは、その言葉が表す「感情や意識を認識できる」ことで、持つ言葉が少なければそれだけ「考え方や気持ちの幅、ひだの細かさが失われて」いく。わかりやすさを重んじるあまり、子どもから、読者から、取り上げてしまっているものがありはしないか。これは、私たちはなぜ本を尾むのかという問いへの答えでもあるだろう。
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