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【読書記録60】『デヴィッド・テナント&クシュ・ジャンボ「マクベス」パンフレット』

こんばんは。
水曜日は、小説、エッセイ、漫画本のシリーズ。
本日は少し趣向を変えて映画のパンフレットとトークショーのオススメ投稿です。

今日はやや映画・舞台鑑賞ブログ♪

先週、久々に映画のパンフレットを買いました! 嬉しくて、「映画のパンフレットも読書体験♪」とやや観劇ブログ感もある本日の投稿です。

さて、作品は2/5公開の『デヴィッド・テナント&クシュ・ジャンボ「マクベス」』。私にとってのデヴィッド・テナントはやはり『ドクター・フー』のドクターなのですが、シェイクスピア俳優だと改めて感じさせてくれました。マクベスはスコットランドが舞台なので、スコットランド出身のテナントさんによるスコティッシュ・アクセントもテンションが上がります。

「なるほど!」と思ったのが冒頭の「Fair is foul and foul is fair.(きれいは汚い、汚いはきれい)」の演出。「観客いじり」しまくりの門番にもブラボーを送りたいです。

なんのこっちゃという方はぜひ映画館へ。海外シアターライブは大体が一週間の限定上映ですが、今回は本日時点でまだ終了予定日が決まっていません。ぜひ!

「解釈は必ずしも一つに決まるわけじゃない」からこそ面白い

公開初日に映画館で足を運んだ動機は、松岡和子さんと河合祥一郎さんのトークショー。お二人とも『マクベス』を含めたくさんのシェイクスピア作品を日本語訳されている翻訳家(こちらの世界では翻訳「家」がよく使われますね)。松岡さんは全編を翻訳されています。

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そんなお二人のトークショーはご本人たちも「アカデミック漫才」と仰るように何度も客席から笑いが。お互いや本作の制作陣とは異なる解釈を楽しそうにぶつけ合う、神々の遊びを前に、両隣の方にドン引きされるくらいメモを取りました!

「解釈は必ずしも一つに決まるわけじゃない」というのをお二人のお話から再確認できたのも嬉しかったです。 はたして、フリーアンスや小シーワードを演じたあの少年はリトル・マクベスでもあったのか。色んな方のご意見を伺いたいし、他の演出でのマクベスも改めて観たいなと思いました。

翻訳学校の授業では、やはり時間の制約があるので解釈は一つと定めた上で訳出方法について講義をされることが多く、知らず知らずのうちにストレスになっていたのかもしれません。(今は翻訳学校でペースダウン中ですが、一時期は「舞台多ステ勢」。同じ舞台を複数回観劇し、ダブルキャストの違いだったり、同じ役者さんでも日によっての違いを嬉々としてレポートしておりました^^)

そんな、トークショーのアーカイブ動画も公開されました! できれば今回の私と同じように「映画→トークショー→パンフレット」の順で作品を味わうのがオススメですが、ぜひ「アカデミック漫才」は見ていただきたいです♪

同じ作品を翻訳した人たち、もっと集まってほしい!

さて、ようやくパンフレットですが、こちらにはマクベスの戯曲を翻訳された河合祥一郎さんと、今回のテナントさん『マクベス』の字幕翻訳をされた柏木しょうこさんの対談ページが掲載されています。2ページという短さではあるのですが、本編鑑賞とトークショー後に読むと作品解釈のさらなる広がりを感じます。

同じ作品で、戯曲翻訳と字幕翻訳をした翻訳家たちの話もまた面白い。映画パンフレットには、字幕翻訳者と吹替翻訳者、あれば原作小説の翻訳者の対談・鼎談とかも、もっとあったらいいのにな~、そしたらもっと買うのにな~とも思った機会でした。

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この記事を書いた人

企業にて、産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスにて、映像翻訳と読書ブログ運営。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

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