こんばんは。
木曜日は、IT、ツールに関する本またはオススメツールや設定のシリーズです。
縁の下の力持ち「隠しファイル」
「隠しファイル」とは、通常のフォルダ表示では見えないように設定されているファイルやフォルダのことを指します。システムファイルや設定ファイルなど、誤って削除されたり変更されたりすると不具合が生じる可能性のある重要なファイルが含まれるため、デフォルトでは非表示になっています。
ですが、翻訳者にとっては、「隠しファイル」が表示されていた方が都合がよいことも。本日はWindowsにて、「隠しファイル・フォルダを表示」する方法を投稿します。
翻訳作業における「隠しファイル」
翻訳者にとって「隠しファイル」を表示することは、意外にも重要なポイントです。翻訳作業に関連するソフトウェアやファイルの多くは、設定情報や一時ファイルを隠しフォルダ内に保存しているため、それらを適切に管理することで作業の効率が向上します。
たとえば、TradosなどのCATツール(翻訳支援ツール)を使用している場合、一部の設定ファイルやキャッシュデータが隠しフォルダ内に保存されており、これを直接編集することでカスタマイズが可能になります。また、翻訳対象のドキュメントに付随する「.ini」や「.xliff」などのファイルも隠しフォルダに保存されていることがあり、これらを表示することで作業ミスを防ぐことができます。
また、クライアントから受け取った圧縮ファイル(ZIPやRAR)に、隠しファイルが含まれている場合もあります。これらを見落とさずに処理することで、納品時のトラブルを防ぐことができます。
さらに、パソコンのお引越し時には隠しファイルを適切にコピーすることで、新しいパソコンでも以前の設定を引き継ぐことができます。
注意点は、不要だと思って重要なシステムファイルや設定ファイルを削除してしまわないこと! それさえ気を付けていれば表示をさせておいた方がなにかと便利です。
今週も10秒で終わります! 設定手順
さて、前置きが長くなってしまいましたが、設定自体は一瞬です。先週の「拡張子を表示」を試してくださった方にとってはほぼ同じ手順となります。
ファイルエクスプローラーを開く
ー[表示]をクリック
―[表示]を選択
―「隠しファイル」の左横をクリックして✔を入れる
※OSによって若干の違いはありますが、ファイルエクスプローラーを開いて、「表示」の設定オプションから隠しファイルに関する設定をオンにする流れは長らく変わっていません。

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