こんばんは。
木曜日は、IT、ツールに関する本またはオススメツールや設定のシリーズです。
拡張子は一瞬でデータの種類を教えてくれる
翻訳者はWord、Excel、PDF、各種翻訳ソフトなど様々なデータを扱います。カバーする機能や対応機種も変わってくるので、作業をおこなう中で扱うデータの種類やバージョン情報を把握しておくことは実はとても重要です。
プロパティを開くことで「ファイルの種類」は表示されるのですが、「ファイルを選択→右クリック→プロパティを選択」の3ステップがもったいない。そこでパッと見てデータの種類を識別できるのが「拡張子」です。
「(ファイル名).doc」だったら「.doc(Word 97-2003)」、「(ファイル名).docx」だったら「.docx(Word 2007以降)」等、末尾のドット以下のアルファベットでデータの種類やバージョン情報を教えてくれます。
(ちなみに「.doc」の読み方は「ドック」で、「.docx」は「ドックエックス」です。)
翻訳業界では「拡張子は表示」が暗黙の了解
この拡張子、デフォルトではライトユーザー向けに非表示になっています。翻訳者はPCを新しくするたびに拡張子を表示する設定に変更していて、クライアントやエージェントも「拡張子は表示しているのが当たり前」と思っています。
例えば、翻訳支援ソフトTradosを使った案件でクライアントやエージェントに不具合を相談したとき、「調べてみるのでsdlxliffファイルを送ってください」と結構な頻度で皆さん拡張子を使ってコミュニケーションをとっています。
(※sdlxliffファイルとは、Tradosで使用する原文訳文が対にして保存する形式の「バイリンガルファイル」です。)
さらに納品物においては、クライアントから指定されたデータの種類とバージョンを守ることは、翻訳作業後のシステムなどへのローカライズ時に適切に取り込むことができるかどうかにも関わってきます。
10秒で終わります! 設定手順
前置きが長くなってしまいましたが、設定自体は一瞬です。
ファイルエクスプローラーを開く
ー[表示]をクリック
―[表示]を選択
―「ファイル名拡張子」の左横をクリックして✔を入れる
※OSによって若干の違いはありますが、ファイルエクスプローラーを開いて、「表示」の設定オプションからファイル名の拡張子に関する設定をオンにする流れは長らく変わっていません。

以前、「(案件番号)_訳文.docx」と納品物のファイル名を指示していたら「(案件番号)_訳文.docx.docx」を納品されたことがあります。「ああ、拡張子を非表示にしているけど、指示を守ろうとしてこうなっちゃったんだな」とコッソリ修正しました。
このときは全く致命的ではなかったのですが、PCにあんまり詳しくない印象を与えかねず、少しもったいないなと思ったりも。設定できていなかった方は、本当にすぐ済むので今すぐやってみましょう!
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