こんばんは。
木曜日は、IT、ツールに関する本またはオススメツールや設定のシリーズです。
ユーザーフレンドリー! 『JTF日本語標準スタイルガイド』
本日は、まず『JTF日本語標準スタイルガイド』を紹介します。
https://www.jtf.jp/tips/styleguide
クライアント支給や自社作成のスタイルガイドがある翻訳者にはもしかしたら馴染みが薄いかもしれませんが、翻訳者以外の日本語ライティングをされる方にも一定の知名度があるスタイルガイドです。他言語からの日本語翻訳や日本語ライティング時に注意したいスタイルについてのポイントがおさえられています。
そして、有料かつ書籍のみのスタイルガイドとは異なり、ユーザーが使いやすいフォーマットなのもうれしいポイント。
・無料!
・PDFでダウンロード可
・英語版もある(同じくPDFでダウンロード可)
・Googleドキュメント上で閲覧可(PDF以外に、DOCX、TXT、EPUBなどでもダウンロード可)
・クレジットを表示すれば自由に利用・改変・商用利用可能(クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが「表示(CC BY 4.0)」)
お手軽で安心 「JTF日本語スタイルチェッカー」
『JTF日本語標準スタイルガイド』にのっとった表記かどうかは、目視だけでなくツールチェックを取り入れると便利です。
「JTF日本語スタイルチェッカー」は貼り付けて実行するだけで表記違反を見つけてくれます。
https://www.jtf.jp/jp/style_guide/jtfstylechecker.html

外部サーバーへの送信がないのも安心です。
・本ツールはユーザーのパソコン上(ウェブ・ブラウザー上)で実行されます。そのため、入力されたテキストが外部のサーバーに送信されることはありません。
プロンプトに入れるとスタイルに従った日本語が!
生成AIの存在が身近になってきた昨年から、SNSで「ChatGPTに『JTF日本語標準スタイルガイドに従った表記で』と指示すると文章のスタイルが良くなる」といった投稿が結構増えてきました。
試してみると、たしかに割とキレイに整えてくれている!
より精度を高めたい場合は、下記の「JTF標準スタイルガイド12のルール」を直接プロンプトに入れるのもいいかもしれません。
1. 本文を、敬体(ですます調)あるいは常体(である調)のどちらかに統一する。
2. 句読点は「、」と「。」を使う。
3. 常用漢字表にある漢字を主に使用する。
4. 動詞の送りがなは本則に従う。
5. カタカナ語の語尾の長音は省略しない。
6. 長いカタカナ複合語は中黒または半角スペースで区切る。
7. 漢字、ひらがな、カタカナは全角で表記する。
8. 数字とアルファベットは半角で表記する。
9. 原則として記号類は全角で表記する。
10. 半角文字と全角文字の間に半角スペースを入れない。
11. ピリオド(.)、カンマ(,)、スペースは半角で表記する。
12. 単位の表記を統一する。
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スタイルが適切で整っているからこそ、本文をしっかり読んでもらえる。でも、目視でのみチェックするとなると億劫さばかり感じてしまいそう。上手くツールを活用して「読まれる翻訳文」を作りたいですね♪
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