こんばんは。
火曜日は、お金や経営に関する本です。
日本人は「お金の受け取り下手」が多い?
発注側が単価や翻訳仕様を固定するBtoBのビジネスが大半だった翻訳業も、最近はフリーランス側が価格やサービス内容を提示する形態も増えてきている印象です。
そういったケースでは、自分のサービスを魅力的に言語化し、市場価値を高めていくための企業努力(フリーランスでも)がいっそう重要になってきそうですね。
ですが、本書では「そもそもまず自分が自信を持って、お金を受け取ることができない」人の多さを改めて提示しています。
同じ才能やスキルを持つ人でも、一方は自分の力でお金を生み出し、もう一方は自分には何もないと思ってしまう。これはいったいなぜでしょうか。
その理由はシンプルです。
本当の理由は、お金が生み出せないのではなく、
お金が受け取れない ということなのです。
本日はそんな『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』を紹介します。Kindle Unlimitedの読み放題タイトルです(執筆時点)。
お給料でしかお金をもらう経験をしておらず今後副業や独立を目指す会社員にとっても、お金に関して外さなくてはいけないマインドブロックとインストールしておきたいマインドセットがたくさんの一冊でした。
「ゼロからお金を生み出すための正しい知識」で、お金に対して前向きに
著者がコンサルタントでセミナー講師であることから、本書では「~の5つのコツ」といったナンバリング付きのポイントが多く提示されていました。
具体的にコンサルをした方々のエピソードも面白いのですが、それは是非読んでいただくとして、ここでは自分のためのノートとして各ポイントを書き出してみつつ、気になったところを補足していきます。
お金が受け取れない人の7つの思い込み
①お金を生み出せるネタや商品がない
②こんなことでお金をもらっていいの?
③自分よりすごい人に提供できるものはない
④他にも同じことをできる人がたくさんいる
⑤新しくて画期的なサービスでなければならない
⑥知らないことだらけで勉強しなければいけない
⑦自分には経験も実績もない
では、どうすればお金が受け取れるようになるのか? 「お金の正しい知識」です。ここでは、簿記や会計ではなく、「ゼロからお金を生み出すための正しい知識」を指しています。
ゼロからお金を生み出すために、知っておくべき正しい4つのお金の知識
①お金を生み出す根源である「人間の欲求」
②「お金に関する正しい目標設定」
③「ゼロから大きなお金を作っていくステップ」
④「お金と満足感の関係」
この知識を知ることで、マインドブロックが外れ、ポジティブなマインドになってきます。
お金の知識で変わる7つのこと
①自分のスキルや知識の価値を理解できる
②堂々とお金を受け取ることができる
③価格設定で迷わなくなる
④今の自分をより高く売ることができる
⑤ゼロからお金を生み出せるようになる
⑥自分に自信が持てる
⑦お金の不安が消える
お金を生み出す根源である「人間の欲求」
欲求とお金の3つの原則
①人は期待する「結果」にお金を払う
②人は3大欲求に大きなお金を払う
((1)「人間関係」に関する欲求
(2)「お金」に関する欲求
(3)「健康」に関する欲求)
③人は価格に換算すると価値を実感する
お金になる欲求の3つの体感方法
①エピソードに感情移入すれば売れる
②自分が価値を感じたサービスは売れる
③相手の労力を省く=お金になる
例えば、ネイティブチェック込みでの翻訳サービスを提示することで、クライアント側で別途ネイティブチェックを手配する費用や労力をカットできる提案、主体的に組んだチームでのチーム翻訳によってクライアントによる各翻訳者への指示コストを減らす提案なども今後はニーズが高まるかも?
「クライアントがどんなことに時間や労力をかけて辛くなっているか」の声には積極的にアンテナを張っていきたいですね!
お金・仕事へのマインドブロックを外して、まずは一歩踏み出す
お金に関する7つの思い込み
①たくさんの人に買ってもらわなければならない。
②すべての人に認められるものを提供しなければならない。
③お金をもらったからには結果を100%出さなければならない。
④差別化しなくてはならない。
⑤ナンバーワンにならなければならない。
⑥すごい人にならなくてはならない。
⑦成功しなければ価値がない。
翻訳志望者で言うと「私はまだまだトライアルを受けるに至っていない」とずっと講座を受けている方もたまに見かけたり。コツコツと外国語を学んできた真面目な私たち(自分でこう言う人は不真面目ですが(笑))、クライアントやエージェントの前に、まず自分がハードルを作りすぎていないか、改めて考えてみたいですね。
ゼロからお金を生み出す最初の5つのステップ
①居場所を確保する
②短期間に練習を積み重ねる
③人のサービスの手伝いをする
④モニター価格で提供してみる
⑤選ばれる理由を分析する
(いただいたフィードバックを整理する2つの観点:
(1)どんなサービスが喜ばれているのか?
(2)どんなキャラクターが求められているのか?)
サービスは顧客満足あってこそ
お金と満足感の7つの原理
①チャレンジできることが最高の喜び
②一生懸命な姿に心を打たれる
③エンターテインメント性があるから続けられる
④信じてもらえるから頑張れる
⑤仲間ができると人生は何倍も楽しい
⑥挑戦する姿勢に勇気をもらえる
⑦自分を認められることが人生のゴール
ここでは、志望校には合格できなかったけどとても感謝された塾講師のエピソードと、業績は上がったものの継続はシンドイと契約終了となったコンサルタントのエピソードがあわせて紹介されていて興味深かったです。
プロとして働いていくなかでクライアントに結果を与えたいと思うのは当然ですが、目の前のクライアントが本当にやりたいことや欲しいものは何なのか、それを常に考えて行動するのがサービスなんだと改めて気づくことができた一冊でもありました。そんなサービスを追求することでお金は増やすことができるんだと元気とやる気もいただけました!
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本書が気になった方は、こちらから購入できます。
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