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【読書記録52】『どうなるどうする SNSトラブル回避術 正しいソーシャルメディアとのつきあい方』

こんばんは。
火曜日は、お金や経営に関する本です。

「翻訳者はSNSを使うべき」?

自宅にて一人での個人作業な側面が大きいからか、最近は「翻訳者はSNSを使うべき」という声をよく聞きます。翻訳学校でも推奨している先生が多くなってきた印象です。

一方で、翻訳者の発信に対してドキッとすることもたまにあります。

やった! また〇〇(キャラ名)の世界に行ける!

ついに、△△(会社名)も□□(技術名)に手を出したか。やっぱりトレンドなんだな。

ちっ、今やっている案件、過去訳がイマイチすぎ。

3つ目は依頼側として申し訳ない気持ちもありつつ、それは本日は横に置かせていただいて……。これら、引用形式にしているものの私が創作した架空の投稿です。ただ、割と見つけてしまうんですよね。そして、ベテランっぽい方の発信だったり、「いいね」も多かったり……。

本日は『どうなるどうする SNSトラブル回避術 正しいソーシャルメディアとのつきあい方』を紹介します。Kindle Unlimitedの読み放題タイトルです。

私自身、仕事用にSNSアカウントやこのブログを個人で運用しだしたことで改めてSNSについて考えたいと思い手にした一冊です。2015年の発売とあって取り上げているSNSの情報自体は古いものの、今も気を付けたいSNSトラブルや対策が多く紹介されていました。

機密情報との付き合い方

本書では具体的なSNSトラブルを紹介し、対策や心構えが紹介されています。そのうち2つを取り上げます。

業務の上で知った情報は、いかなる手段でも外部に公開しない

怖いなと思ったひとつは、本人はSNSを使わずに家庭でのお喋りだったのに、子どもがグループLINEにてクラスメイトに伝えて、その中の1人がSNSに発信して大騒ぎ、という事例。近しい人にも話さないというのがまず基本ですが、近しい人の情報リテラシーにも改めて要注意ですね。

また、「情報」の機密性についても人によって意識の違いがありそう。翻訳対象が既に公開されていたとしても「これが今、翻訳されている」ということ自体が機密性の高い情報になることもあり得るとした方がよさそうです。

業務中はSNSの私的な利用はしない

こちらは、アパレルショップでの接客業務中にある芸能人の来店をSNSでつぶやき、反応の良さにその後も実況中継をしていたら、芸能事務所から抗議、ショップは正式謝罪をして本人は解雇という事例。業務中なので当然仕事もしつつで、適切な判断・対応が即時に出来なかったことも事態を悪化させていそうです。

翻訳者さんの中には仕事中のPCで常にSNSを開いていて、気分転換しているという方も。危険性も把握した上で、良い息抜きに留めておけるようにしたいですね。

そして、本書は会社員の個人アカウントや企業公式アカウントの運営について危険性を解説しているのですが、これがフリーランスだったらと考えるとゾッとします。サイレント取引終了ならまだマシで、損害賠償のような事態にも最悪なりかねないんだと改めて気を引き締めていかねばと思いました。

メリットもたくさん! 封印でなく丁寧に積極活用

「SNSを使わないことが一番の解決策!」という訳ではなく、本書の冒頭にもあるようにSNSにはメリットもたくさん。特に翻訳関係だと最近はSNS経由の案件依頼も増えてきていますし、同業者の友人が出来るのも素敵ですよね♪

「言葉は刃物、諸刃の剣」という表現がありますが、SNSも同じ。他人を傷つけず、自分も怪我をせずに、大きな成果を産み出したいなと改めて思っています。

***

本書が気になった方は、こちらから購入できます。
投稿時点では、AmazonではKindle Unlimitedの読み放題タイトルです。

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この記事を書いた人

企業にて、産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスにて、映像翻訳と読書ブログ運営。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

(このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。)

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