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【読書記録50】『Bread&Butter』

こんばんは。
水曜日は、小説、エッセイ、漫画本です。

パン屋さんで感じる多幸感

昔からパン屋さんは好きな場所です。どんなにオシャレな外観や内観でもウェルカムな感じというか、居心地がいいんですよね。

フル出社時は最寄り駅に入っているパン屋さんはご褒美のひとつでしたし、お出かけや旅行先でも美味しいパン屋さん情報はチェックします。

イートインも嬉しいし、テイクアウトしてプチピクニックもいいですよね。昨年はJTF翻訳祭で金沢の「ひらみぱん」さんに行けたのも嬉しかった!

本日は、そんなパン屋さんが舞台の芦原妃名子さんのマンガ、『Bread&Butter』を紹介します。完結済みで、全10巻の作品です。

パンの絵が丁寧で本当に美味しそう! 読んだ後はパン屋さんに行きたくなって、買ったパンを大事な人と食べたくなるシリーズです。マンガMeeでは一部無料で読めます。

パンとの距離、人との距離

主人公の柚季(ゆずき)はある事件をきっかけに小学校の教師を辞め、文具店兼パン屋で働くパン職人の洋一と出会い、「この人と美味しいご飯が食べたいなあ」とプロポーズし二人は付き合いはじめます。実は人気漫画家だった洋一が漫画家の道に戻るか苦悩する頃、柚季はパン職人の仕事が好きになって、といったストーリー。

不器用な二人の距離が少しずつ近づいていくのは、毎日のパン作りと同じように丁寧で優しい。人と関わること、人とご飯を食べることを優しく言語化してくれるモノローグやセリフが大好きです。

雑に扱い過ぎると失敗するし
過保護に手をかけ過ぎてもダメになる

レシピとある程度のマニュアルは存在するけれど
その日どんなパンが焼き上がるかなんて
蓋を開けてみないと分からない

それでも だから 毎日 パンを焼く

「翻案」するということ

本日1月29日は作者芦原妃名子さんの一周忌。昨年ショックを受けてからこの件の報道は追いかけないようにしていたので具体的なことは把握していないのですが、二度と同じようなことが起きないように関係機関には取り組んでもらいたいです。

そして、マンガのドラマ脚本化も翻訳も同じ「翻案」。もちろん翻案ならではのエッセンスの足し引きは発生しうるけれども、だからこそオリジナルへのリスペクトを忘れずにいないといけない。それを胸に日々の案件に取り組んでいくことが自分のまずできることかなと思っています。

著作権法 第二十七条 著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。

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本書が気になった方は、こちらから購入できます。

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この記事を書いた人

企業にて、産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスにて、映像翻訳と読書ブログ運営。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

(このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。)

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