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【読書記録38】『初めて恋をした日に読む話18』

こんばんは。
水曜日は、小説、エッセイ、漫画本です。

受験モノは、大人のモチベーションアップにも

受験モノ・勉強モノのエンタメ作品、モチベーションをもらえて好きです。子どもの頃は、たまに家に届く「進研ゼミでやったところだ」マンガも楽しく読んでいました(笑)。大人になった今も、過去の自分の頑張った経験を思い出したり、いま現在頑張っているであろう受験生に思いをはせて、「よしやるぞ!」という気にさせてもらっています。

本日は『初めて恋をした日に読む話』18巻を紹介します。現役時代に東大受験に失敗した主人公の塾講師・順子が、不良男子高校生だった匡平を東大合格に向けて指導する物語です。

受験時代のトラウマが浄化されていく

先月発売になった18巻は、センター試験(作中ではセンター試験なのです)一日目の夜。一日目の試験、順子が教える匡平と美香は手堅く対応している様子だったものの、同じ塾に通う男子高校生の山添君がどんどん追い詰められていって……、といったお話です。

実は、私も受験で苦い思いをしたひとり。山添君が担当の塾講師に電話しても話をちゃんと聞いてくれないくだりなどは、当時を思い出してしまいました。

順子と匡平は「(山添君にとって)このまま明日になったら受験が最悪の記憶になる」と山添君を探し回り、ようやく見つけ出して話を聞きます。順子の話を聞いた結果、山添君がトラウマにならず翌日2日目の試験も前向きに受験する姿、順子自身のトラウマも消えていった描写は、受験で苦しい思いをした人にとっても浄化される何かがあるように思います。

確かに山添君は周りの評価気にしすぎだけど
ここまで頑張ったことは間違いなんかじゃないわ

いつか何の期待もしてない時にふらっと現れるの
今日の今の死にたい山添君に「会いたかった」って言ってくれる人
くさくさ言いながらも進んでりゃあね

過去は変えられなくても、過去の見方は変えられると改めて気づかされました。

今週の共通テスト、頑張ってください!

今週の土日は大学入学共通テストですね。受験生はもちろん、受験生を支える大人の方々、頑張ってください!

自分が現役受験生だったとき、温かい思い出もあります。バスから降りるとき小銭がピッタリなくてもたついていたら見知らぬ女性が支払ってくれたのです。「いってらっしゃい」と笑顔で見送ってくれて本当に励まされました。

まだ電車やカフェで参考書や赤本を抱えた高校生に席を譲ったくらいしかできていませんが、少し笑顔になってくれるのが嬉しかったり、かえってこちらが元気を貰ったり。

作中では、主人公が受験生に対してちょっとした声掛けができたらいいねと話しています。心無いニュースを聞くこともありますが、子どもも大人も、何かに頑張る者同士、できるだけ温かい世界が広がっていてほしいと願っています。

会場でもし困っている人がいたら
できたらでいいから助けてあげてね
声を掛けられた方も掛けた方も気持ちが凪ぐから

桜咲いてほしいし、「あのとき何だかんだ言いながらも頑張った。だからまた頑張れる」とこれから自分の背中を押してくれる経験になるよう、陰ながら祈っています。

私も色々と頑張ろう!

***

本書が気になった方は、こちらから購入できます。

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この記事を書いた人

企業にて、産業翻訳の翻訳、チェック、ディレクションに従事。
フリーランスにて、映像翻訳と読書ブログ運営。
観劇と、ヨガ・ピラティスが好き。

(このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。)

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