こんばんは。
木曜日は、IT、ツールに関する本またはオススメツールや設定のシリーズです。
英和や和英に加え、英英辞典も
英語の意味を英語で説明している英英辞典。日本でいうところの国語辞典ですね。
英語学習でも英英辞典の活用は効果的ですし、翻訳のお仕事では英英辞典は不可欠なツールです。
英日翻訳では、原文の英語を英和辞典で調べても意味がつかみにくい場合、英英辞典で単語のコアの意味を理解し、それを踏まえて文脈に合った適切な日本語を選びます。日英翻訳では、自分の選んだ英語が意図した意味とずれていないかを確認するために英英辞典が欠かせません。
特に注意したいのが、カタカナ語として日本語に取り入れられた英単語。元の英語とカタカナ語ではニュアンスが異なることが多く、細かく辞書を引いて確認したいところですね。
たまに、辞書はどこかで卒業するものと思っている人もいるのですが、知っていると過信せずに細かく辞書を引くようになってはじめて、翻訳者のスタート地点に立てると言えるかもしれません(もちろん、英和も、和英も、国語辞典も)。
個別の辞書サイトよりも串刺し検索が便利
英英辞典はオンライン上で無料かつログイン不要で使えるものが多いです。
ただ、辞書によってカバー範囲や例文の形式など異なるので、複数のオンライン辞書サイトを串刺し検索すると便利。そこで、本日紹介する「One Look Dictionary Search」です。
検索欄に調べたい単語を入れて[Definitions]を押します。

複数のオンライン英英辞書のその単語の検索結果ページへのリンクが一覧で表示されます。お好きな辞書のページに飛んで英語での定義を確認してください。

辞書によって色々違う
串刺し検索した結果、ヒットした辞書のすべてを見る必要はありません。ひとつかふたつ、お気に入りの辞書を見つけておいてもいいですね。
私のお気に入りはOxford Learner’s DictionariesとWebster。Oxfordは、大学生の時に先輩にOne lookを教えてもらって、「Oxfordは知っている! Learner’sって書いてあるからこれにしよう!」と決めたのでした。我ながらミーハーというか……。ですが、説明がシンプルで分かりやすいので今でも気に入っています。

一方で例文が豊富なWebsterも愛用していますが、広告の位置はちょっと嫌(笑)。

観測範囲ではCOBUILDとWebsterを好きな翻訳者さんが多いかな? スラングが多く出てくる出版や映像の翻訳者さんはUrban Dictionaryの愛用率も高い印象です。
日本語の国語辞典も含めて辞書によって特徴は様々ですが、実はまだその違いをしっかり勉強できておりません。まずはOne lookの紹介と、「これから辞書についても勉強していきます!」という決意表明をして、本日はここまで。
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