こんばんは。
木曜日は、IT、ツールに関する本またはオススメツールや設定のシリーズです。
信頼できるのはやっぱり書籍
翻訳作業に欠かせないのが「調べ物」。そして、その情報の出典がどれだけ信頼できるかは、訳文の説得力にも直結します。特にクライアントへの申し送りで出典を明記する場合には、やはり信頼性の高いソースを添えたいところですね。
もちろん、官公庁や業界大手の公式サイトなど、ネット上にも信頼できる情報源はあります。でもやっぱり、「書籍」は外せない存在です。校正・校閲を経て出版される書籍は、情報も表記も精度が高いとされています。
映像翻訳の学校に通い始めたとき、「クライアントが今すぐ手に取れない本を出典にしてもいいのですか?」と質問したことがありまた。今思えば、インターネットありきの今どき産業翻訳者ならではの疑問でしょうか?
先生に「すぐ確認できなくても、『書籍で調べてくれたんだな』と思ってもらえたら、訳文にも翻訳者にも信頼が生まれる」と教えられて以来、図書館に通う機会も増え、調べ物に書籍を積極的に使うようになりました。本日は実際に足を運ばずとも書籍情報をチェックできる「Google Books」について紹介します。
「試し読み」で必要な情報や表現をゲット
Googleで調べ物をしているとき、検索結果の上にある「もっと見る」をクリックし、「書籍」タブを選ぶと、Google Books の検索結果ページに切り替わります。

書籍の著作権が失効しているか、出版社がGoogleに許可を出している場合は、「試し読みをする」ボタンが表示されています。本によっては全文が読めることも!
タイトルか「試し読みをする」をクリックすると、プレビュー表示で読むことができます。辞書やWebサイトでは見つからなかった情報や表現が見つかると、かなりテンションが上がります!

「書籍」タブをすばやく使う小ワザ
実は、Google検索の「すべて」タブには、書籍の検索結果はあまり出てきません。そのため、自分で「書籍」タブを表示させる必要があります。
そして、Google検索したあとに「もっと見る」からではなくデフォルトのタブに「書籍」を表示させたいのですが、残念ながら今はできないようです(「ショッピング」や「ショート動画」より「書籍」タブが欲しいのに!)。

そこで、クリック数を減らす工夫を2つ紹介しますね。
1.Google Booksのページをブックマークしておく
一番シンプルでおすすめの方法。Google Booksのページをブックマークしておくだけです。

検索すれば、通常のGoogle検索と同じように「すべて」「画像」などのタブも出てきます。つまり、書籍中心に検索しつつ、別ジャンルにもすぐ切り替え可能です。
2.「書籍」タブへの直接リンクを使う
以下のようなURLを使えば、検索語を差し替えるだけで書籍検索がすぐできます。
「https://www.google.com/search?tbm=bks&q=■」
この「tbm=bks」の部分が、「書籍(Books)」タブを指定する記号になっています。■部分に検索したいワードを入れてください。辞書登録しておくと便利ですね!
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信頼性が高いと分かってはいるものの、ネット全盛の今、書籍ってちょっと面倒に感じることもありますよね。お手軽に調べる方法をマスターしておいて、調べ物や申し送りの質を高めていきたいなと思います。
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